Asuca さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
平均以上良作未満
一言でいうと、銀河帝国建国史。SF系青春恋愛込み戦闘アクション。
「人ならざるものになった主人公と、彼女との恋の行方は、あの子を交えた三角関係に! 国を奪われた彼らと国を捨てた少年との出会いは、宇宙を変える。 世界の秘密を暴け、若人どもよ。」
↑みたいな感じですかね。意外とマジで…
けれども、これ以上特筆すべきポイントがないことも事実です。残念ながら、感動して涙が出そう13秒前ぐらいにはなりますが、もうひと押しが足りない。OP曲は、紅白でも歌われていましたので、大衆受けするものではないかと思います。個人的には、挿入歌として利用されていた時が、一番引き立っていたように感じましたが、あくまで個人の意見ですので、悪しからず。
ヒューマンストーリーとしてもう少しスポットライトを当てるべきか、建国史としてのストーリー性を重視するのか、比重をある程度極端にすべきだったように思います。
どっちつかずの感が強いです。
話は脱線しますが、コンピューター時代を迎えた90年代以降の作品の超次元的存在の最高位が、電子存在で簡単に解決してしまう現状は、個人的には如何ともし難いところがあります。
ロボット等の概念が希薄な時代に鉄腕アトムやらを考えた昭和の巨匠たちに比べると、情報は彼らの時代に比べ圧倒的に増えましたが、相対的に、情報の質が明らかに低下している心持がします。
人間生きられる時間が限られているので、良質な作品に出会うために、プールの水を飲む勢いで、すべてのアニメを網羅するなんて愚行はしたくはないですが、やむを得ないです。他人のレヴューを参考にしていただいていますが、やはり自分で確かめない限り、本当の意味で判断することは出来ないですから。
火の鳥や風の谷のナウシカのような、哲学的内容を内包しつつ、現代文明をシニカルに描く作品はないものかと期待しています。