Asuca さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界史選択者にはシリアスかも…
世界史選択をしていれば必然的に覚える必要のある用語がバンバン出てくる作品。ただし、各々の技術の発生時期は明らかに異なるので、現実に遵守した技術発展でなく、魔王による技術提供が300年ほど進化の針を進めています。
{ノーフォーク農法が、活版印刷術より早く出てくるなんてあり得ないでしょう! 加えて言うならば、2期伏線として鉄砲が登場しそうですが、火薬の発明(伝来)が無さそうなのに鉄砲が出てくるなんておかしいですよね。 騎士も没落していないですし、原作未読なのでどうこう言えないですが、ナポレオン的英雄やその登場に必要な自由主義的風潮による革命が生じるのでしょうか!? 今のところ、この原作を読む暇があれば、プロ倫を読んでいたいところです(笑)}
以上のように、世界史を少しかじった人なら、あちゃぁ、、、と考えてしまう内容です。知識ベースをこの時代に持ってくるのは結構ですが、それならば、もう少し何を主張したいかを明確に表示して頂かないと、恋愛モノが少し混ざった、近代前後の中途半端世界観のダメダメ作品になってしまいます。
確かに、見ていて、善悪基準が立場や生まれ育った思想背景によるものだろうなぁとか、カルヴァン派的世界観だなぁとか、考えることも出来ますが、そんな既に使い込まれた思想背景に成り立つ作品は、商業的にもどうかなと感じます。
悪くはないですし、ある程度の事実に基づいた作品でありますが、故に先行きが見通しやすく、故に飽きられやすい。既成概念をぶち壊すようなフレキシブルなアイディアが欲しいところです。