鶴 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何度見てもそこにある輝き
何度見返しただろう。
みんなのアイドル的存在、憧れでもあり羨望でもあり妬みも抱えた存在「めんま」の死によって抱えてしまった原罪・トラウマを克服していく過程を描く。
登場人物みなが自分のせいでめんまを殺してしまったと悩み・苦しみかつての仲間とは距離を置いてしまっている。
主人公は世の中との関わりを避け、引きこもっている。
居間にはかつてのスポーツ万能・学問秀才の彼の栄光を物語るような賞状が飾ってある。
それが主人公の前に蘇った「めんま」を通じて結びついていくストーリーを描く。
繋がらないけど、繋がりたい苦しさ。もがき葛藤は、90年代以降に生まれたものにとって痛切に響き、感動を生む。
そして最後
{netabare}
みんながかつての繋がりを取り戻したところで、めんまは消えてしまう。 {/netabare}
夏のある日、失ってしまったあの子を思い出しながら、前を向いて生きていく。