Lovin さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要
原作:田中芳樹
スタッフの詳細は多過ぎるためWikipediaを参照。
話数:全110話
■主な登場人物
ラインハルト・フォン・ローエングラム
帝国側中心人物。
ヤン・ウェンリー
同盟側中心人物。
登場人物の詳細は多過ぎるためWikipediaを参照。
■感想
原作小説は未読でDVDを視聴。なお本作品はグロテスクな描写が多いため、視聴には注意が必要である。
本作品は、独裁主義体制の国家とそこから数々の苦難を経て独立した共和主義国家との宇宙を舞台とした戦争を、帝国側、同盟側それぞれの視点から歴史ドキュメンタリータッチで描かれた作品である。次回予告は必ず「銀河の歴史がまた1ページ」の文句で締めくくられる。
下記は人物紹介のように見えるが、内容の紹介であることを考慮頂きたい。
帝国側視点の中心となるのがラインハルト・フォン・ローエングラム。幼少期の体験から「貴族とはかくあるべき」という信念を持ち、望みを叶えるためには上の立場に行かねばならないと我武者羅に進む若干堅物の青年将校である。艦隊を指揮し戦果を上げ、遂には頂点に上り詰める”常勝”の指揮官となる。
同盟側視点の中心となるのがヤン・ウェンリー。飄々とした態度で、軍隊に入ったのは歴史の研究が出来るから、という少々やる気に欠ける青年将校。そのときの立場で全力を尽くすが、これが大きな結果を生むことに繋がり、”無敗”の提督として、最終的には全艦隊の指揮を預かることになる。
”常勝”と”無敗”の対決は幾度かあるが、最近の作品とは違い、作画などはそれなりの出来ではある。しかし、戦闘シーンでは戦術的、戦略的な駆け引きなどが、戦闘以外のシーンでは心情的、政治的な部分がしっかり描かれており、本作品にハマっていれば見応えは十分なものである。
またOPや挿入曲にはクラシックが使用されており、戦闘シーンの重厚感が引き立てられている。EDには小椋佳の楽曲が使用され、ヒートアップした頭をクールダウンしてくれる。
キャストは「銀河”声優”伝説」と言われるほど豪華で挙げるとキリはないが、名前のある役を演じた女性声優は非常に少ない。最近のハーレム作品とは男女比率が間逆といっても全く過言ではない。
上記以外にも第三勢力や個人の描写も多くあり、敵対する双方の視点からのみの描写ではないことも、ドキュメンタリーが好きな方にはお奨めできる要素でもある。
■蛇足:{netabare}
本作品には非常にハマってしまったため、長期休暇の際には2~3日かけて一気鑑賞をしていた時期もあった。
外伝や劇場版にも手を出し、某レンタル大手で借りられるだけ借りて見た。
{/netabare}