火虎 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一味違う勇者と魔王の物語
この作品は1話を見ただけだと方向性がわからず、
なんのアニメかわからないんですが、これ実は経済とかそういう類のものらしくて、バトルもの想像してみた人は幻滅したんじゃないでしょうか。
なんたって1話から{netabare}魔王と勇者の決戦{/netabare}ですからね。
RPGで農業やる勇者と魔王見たことないからね。
無理ないね。
ここまで見ると低評価ですが、これは素晴らしい作品でした。
ままれ氏の発想の柔軟さ、知識の深さに驚きました。
ただ難を上げるとすれば、膨大すぎるストーリーに入り込みづらい。
進行の速さが速く、視聴者が置いて行かれる。
ということです。
そして、圧巻だったのが{netabare}9話のメイド姉の演説。
これには誰もが心動かされたのではないでしょうか。
「生きる」ただそれだけのこと。
それだけのことがどんなに大切であるか、素晴らしいことであるか、彼女の複雑な生き方が現れていると思います。
悩んでいたことはこのことだったのですね。
思わず涙が出てきてしまいました。
この物語の本題、経済も生きるために活性化させなきゃいけない。
物語の本質は「生きる」ということなんじゃないでしょうか。
その本質が色濃く表現された、作者様が一番伝えたいことだったんじゃないでしょうか{/netabare}。
勇者が魔王を倒す、それはhappy endなのか?そのあとはどうなるのか?平和なのか?
あなたはどう思いますか?