hottikiss3 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
衝撃。良作にアニメの古さは関係ない。
私は結構絵柄気にするタイプでして
古すぎたり、萌えに走り過ぎな絵柄は
見れなかったんです。
この作品は、たまたま表紙にだまされて
そんなに古くないっておもって見始めてしまいました
すると絵的にやめようかと思ったけど
それが関係なくなるくらい物語に引き込まれました。
鬱アニメと言われますが、たしかにそうです。
でもただの鬱作品なのではなく
それ以上に、いろいろなことを考えさせられるアニメだと思います。
人間の残酷さ、愚かさ、でもそうするしかない状況で
どのように生きるのか。
はじめは感謝する。ありがとうを言える。
でも、慣れてくると、感謝しなくなる。
あって当たり前になる。
次第にないと怒るようになり、争いが始まる。
命をつなぐことの大切さ
大丈夫、と他人に気安く言っていいのか
もし資源不足になった時、誰が責任をとるのか。
独裁者はなぜ独裁者になったのか
子供による女子供の虐殺で子供には罪があるのか
その環境で育ってしまった人は悪なのか
話し合いによる解決はどうしても時間がかかること
戦争は復讐の連鎖しか生まない
その連鎖はどこかで断ち切らなければならないけど
それをもし自分がそんな立場に立った時に
断ち切ることができる人がいるのか
今自分がどんな時代にいるのか
などかなり考えさせられました。
ぜひ見るべきです。もっと広まってほしいです。
平和を生きる私たちはもっとこの系統の話題について
考えるべきだと思いました。
OPは歌なしです。なんかインドチックです。
この物語の悲惨さを表すような曲。
EDはかくれた名曲だと思います。癒し系。
ここまで救いのない作品ですが、EDのみ毎回救われたように思います。
映像について、かなり感心しました。
1999年の作品ということですが、
迫力の出し方、間の取り方、こまかい描写など
感心しっぱなしでした。
そのあたりのきめ細やかさは
最近の作品には見られないと思います。
映像がキレイなだけが、評価すべき項目ではなくて
いかにその映像を見ている人にその状況の伝えたいことを伝えれるか、引き込ますことができるかが、重要なんだ、と思い知らされた。
とにかく私の中ではかなりの名作です。
ぜひ見てください。
ナブカはこの作品のなかで一番すきなキャラクターです。