こなそ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
駆け魂勾留!
〜あらすじ〜
【ネタバレは無いですが長いのでたたんでます】
{netabare}「現実(リアル)なんて糞ゲーだ!」
私立舞島学園高校に通う主人公『桂木桂馬』は高校2年生の17歳。
ギャルゲーをこよなく愛し、自らを「理想の世界の住人」と称し、日々ギャルゲーの攻略に臨む毎日。
その攻略スピード、ギャルゲーに対する独特な考え方から、ネット上では「落とし神」と称されていた。
そんなある日、いつものように愛機「PFP」でゲームをしていると、一通のメールが。
『攻略して欲しい女がいる。攻略出来るというなら契約してくれ』
自分に攻略できないゲームなどない!
勢い、契約すると、そこに突如として悪魔『エルシィ』が現れたのだった。
・現実世界に蔓延る『駆け魂』と呼ばれる悪霊を一緒に捕まえて欲しい
・駆け魂は、現実世界の女の子の心のスキマに潜り込んでいる。
・落とし神と称される桂馬の力で、女の子を恋に落とし、心のスキマを埋めることで駆け魂を女の子から追い出し、捕まえましょう!
※なお、契約を達成できないと、契約時に首に取り付けられた首輪が作動して死にます
突如として明かされた契約内容に、「現実の女の子の攻略なんてしたことない!」と反発する桂馬だったが、命を失うのも惜しい…。
かくして、ゲームの知識をフル活用して女の子を攻略する桂馬の物語が始まる…。{/netabare}
〜感想〜
良作です!
・神のみぞ知るセカイ
・神のみぞ知るセカイⅡ
・神のみぞ知るセカイ 女神編
現在のところ3期まであるんですが、3期の女神編の完成度が、作画・キャスト・音楽・そしてストーリー全てにおいて最高峰の出来になってます。
なので、3期まで見る前提で是非視聴頂きたい作品です。
1期についての評価ですが、総合的に見ると上の下くらいかな?って感じです。
・構成&ストーリー
話の軸は、駆け魂が取り憑いた女の子を恋に落とす、というのが大前提です。
構成は、1期は攻略対象キャラが4人。
各ヒロインに大体1〜3話を費やし、合間に桂馬たちの日常を描く1話が挟まり、またヒロインの攻略へって感じです。
ストーリーとしては、悩みを抱える女の子達を桂馬があの手この手で分析し攻略していくんですが、1期の桂馬はギャルゲーで培ったノウハウ(とにかく今は出会いの回数が大切だ!etc.)が活かされまくって本当に無双状態です。
桂馬の凄さは分かるんですが、2期3期(特に3期)が相当攻略に手こずるんで、それに比べると話自体はあっさり行き過ぎててヒロイン一人当たりの印象が少し薄いです。
1期の位置付けが、主要キャラと駆け魂とは一体?というイントロダクション部分に重きを置いているので仕方ないとは思いますが。
1期は多分にコメディ要素も含まれるので、ライトな雰囲気で観れますね。
・音楽
これは本当に凄まじい!
まず聴いてみてください!!
http://www.youtube.com/watch?v=JH-l6ImEc4Y
OP部分は2:21~
主題歌の『God only knows』は五幕からなるオラトリオという形式の編曲?の大曲です。
曲の雰囲気は教会のミサっぽい。
コーラスの重ね方や打ち込みのストリングスとかごっつくてサウンドが重厚。聞いてて全く飽きない展開。
OPに使われるのは第三幕の部分ですが、ここが確かに一番キャッチーで耳に残りやすいです。
けど、第二幕から第三幕へ移る繋ぎの高揚感、ワクワク感、何かが始まるそんな予感の演出が凄まじいので、一度是非フルで聴いて頂きたい曲です。
・キャラ
主人公が凄くカッコいい。
結局これがこの作品の一番の肝でしょう。
例えばラノベ原作のアニメとか、どうしても主人公は没個性的で、反対にヒロインが魅力的になるんですが、この作品はヒロインに負けず劣らず主人公が輝いてます。
変人だけど、自分の信念に筋が通っていて、絶対に諦めない。
冷たいけど、実は優しくて、賢いけど、馬鹿で、独特なミステリアスな雰囲気は確かに周りを惹きつける素地があるなぁと。
どうでもいいですけど、主人公がかっこいい!と思ったのはH2の国見比呂ぶりかもしれません。
〜全体の所感〜
非常に観やすくて良かったと思います。
あとから原作を読んだんですが、丁寧に再現をしてて好感も持てました。
{netabare}ヒロインとのキスシーンの演出のドラマチックさは見事ですね{/netabare}
二期三期とドンドン面白くなるので、まずは是非、一期を見ていただきたいですね!