ギータ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
強調するべきこととそうでないもの ※酷評です
原作毎週ジャンプで読んでます。
そこまで原作ファンというわけではありませんが、毎週楽しんで読んでいるのは確かです。
うーん…
はっきり言って、原作読んでる者からすれば、アニメは面白くないです。
後の展開知ってるだけに、序盤面白くなければ最後まで楽しめないと思うので、もう視聴断念しておきます。
アニメ見なくても、ジャンプで読むだけで十分かなと。
【3話まで視聴して思ったこと】
○3話までのターニングポイント
{netabare}一番のポイントは楽と千棘の友達ノートのやり取りだと思うんですよ。
ここで100%嫌々の恋人から99%嫌々の恋人に変わると思います。
原作読んだときは、「おおっ!」「いい話やん」「千棘も可愛いし、楽も中々やるな」っていう気持ちになったんですよ。
ただし、アニメでは「あれ?このシーンこんなに薄っぺらかったっけ?」っていう気持ちになりました。
理由はある程度予測しているので、いくつか述べてみます。{/netabare}
○作画
{netabare}学校、家、通学路、キッチン、もうとにかく全てにおいて背景が間違っていると思います。
この背景のせいであまりに異世界っぽくなりすぎています。
これは「シャフトだから仕方ない」では済まされないことだと思います。
なぜこれではダメか。
それは、序盤で特に重要なのは“ヤクザの息子、ギャングの娘”という要素だからです。
この要素が特に目立たなければいけないし、普通とは違うということをアピールしなければいけません。
この二人はこういうとんでもない境遇にあって、すごく苦労しているんだよという感じで。
しかし、色々現実離れしすぎていて、どれが強調されていることなのか、普通と違うことなのかとても認識しにくい。
結果、どれだけ楽と千棘が家の事情によって困っているのかあまり見えてきません。
そして、あの友達ノートに関してもどれだけ苦労しているのかあまり伝わってこないので、全くと言っていいほど心に響きませんでした。
背景に関してはとらドラくらいがちょうど良かったと思うし、苦労している感じも竜児の方が何倍も伝わって来る作りになってましたよ。{/netabare}
○演出
{netabare}前から思ってたんですけど、シャフト演出って何を狙ってるんですかね?
言いたいことの強調とはまた違う気がするんですが。
世界観を出すためですかね?
化物語やまどマギならまだ分かりますが、今回は違うと思うんですよね。
前述した弊害を招いてますし、描写の抑揚が全くないような気がします。
特に強調する必要のないところで過度な演出を加えてしまうから、本当に大事なところのインパクトが弱くなっていると前々から思っていたんですが。
特に今回は相性が最悪すぎると思います。
シャフトだからこの作品はシャフトっぽくなるのではなく、この作品だからシャフトっぽくというように、作品に合わせていくのが普通だと思うんですけどね。
作品が制作会社に合わせるっておかしいと思うのですが。
ニセコイの面白いところって、個人的には顔芸の豊富さと女の子の可愛い1シーンを作り出すうまさだと思っています。
毎週顔芸にクスリとしてしまうんですが、この調子ではあまりインパクトが残らない描写になるかなと。
女の子の可愛さもなぁ…あの友達ノートのシーンがあれでは望み薄かな。
狙い所、力を入れているところが結構はっきりしている作品なだけに、色んなところに必要以上に演出を加えるシャフト演出は合わないと思うんだよなぁ。{/netabare}
○物語
{netabare}ニセコイは超超超お約束展開の作品です。
それだけに原作の評価も賛否両論というかアンチ多めな印象です。
私としては、のんのんびよりの感想でも述べましたが、大事なのは展開よりもその展開の中でのキャラの行動や心情だと思っています。
ニセコイはそれが上手いので、バカみたいなお約束展開でもキャラが輝く作品になっていると思います。
思わずニヤニヤしたり、クスリとしてしまう作品で、私としては日常作品に近いラブコメ作品だと思っています。
ずっとこのやりとり見ていたいなぁと思っている作品です。
アニメは原作とはまた一味も二味も違った作品になっているだけに、原作があまり好きでない方でも、もしかしたら楽しめるかもしれません。
ただ、根幹が変わるわけではないので、いくらシャフトでもお約束展開で進んでいくはずです。
その時にうまく心情を伝えられるかどうか。
正直、シャフトの演出はごまかしとか目くらましにさえ見えてしまうんですよ。
展開よりも演出に注目させているみたいな感じで。
それだけシャフトの演出の意味や必要性が見えてこないんですよね。
どうしても苦手です。{/netabare}