退会済のユーザー さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
残念としか言いようがないorz
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ネタばれのレビューなのでこれから観る人は戻ってください。既に観た人への愚痴です。あとこれはあくまでアニメに対しての評価です。漫画や小説ではもっと設定や経緯を細かく説明しているかもしれないので当てはまらないかもしれません。
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ガンダムシリーズはここまでOVAも含め時系列で順に観てきてます。Vガンダム以降はまだ観てません。そんな私の評価ですが、Vガンダムははっきり言ってしまうと駄作でした。全51話と長編だっただけにとても残念です。伝わってくるもの、込み上げてくるものが全然ありませんでした。他の作品は好きなんですけどね。
この作品に対して一番言いたいのは人が簡単に死にすぎだということです。あ、勘違いしないでくださいね。別に良い子ぶりたいのではなく、演出がひどく雑だと言いたいんです。「死ぬこと」ではなく「簡単に死ぬこと」に憤りを感じました。個人的には鬱展開だろうが超展開だろうが、それが観ている人に効果的に伝わるものがあれば何でもありと思ってますが、Vガンダムは死の演出に対して何も感じるものがありませんでした。
まず、シュラク隊のメンバーは演出のために用意した捨て駒にしか見えませんでした。ひどい言い方ですが「話も長いし、中だるみしてきたからシュラク隊の誰か殺せばいいか」ぐらいに考えていたのではないでしょうか?「キャラが死ぬ」ということについてですが、観ている人がそのキャラの個性を理解し、感情移入してからじゃないと全く意味がないと思います。シュラク隊に新しい隊員が出てきたな、と思ったらそのキャラにあまり感情移入できないまますぐ死んでいく、その繰り返し。これでは極端な話一般兵Aが死ぬのとさほど変わりないです。シュラク隊の人が死ぬたびにウッソは涙を流し、時にはその人を思って号泣します。でも私はさほど感情移入ができてなかったのであまり重いシーンに感じませんでした。
また、人が死んでいく際に不自然な展開が多すぎです。物語の展開上もうここで死ぬしかないという切迫した状況になっていないのに何か死んじゃった...「え!?ここで死ぬの?何で?」みたいのが多かったです。展開上自然な流れで死ぬべくして死んだ、というよりはここでこのキャラを殺したいからそういう展開に持って行ったという風に観えました。
あるいは別の視点で言うと、戦いごとの重み付け(緊迫感)が一様だったので、命を賭けなければいけない戦いだったのかどうかがわかりづらかったから不自然に感じたのかもしれません。
ここからはもっと細かく指摘していきます。
オリファさんが死んだ理由がよくわからないし唐突すぎです。ビームライフルでモトラッド艦のタイヤが壊せなかったのに、機体をウッソに譲ってもそこはどうにもならないんじゃ...?まさか気合いでライフルの威力が上がると思ったんでしょうか(汗)それにその後トップリムだけになって間髪いれずに特攻かけて死にますが、機体をウッソに渡さないでボトムアタックすればよかったんじゃ・・・?もちろんタイヤじゃなくてコクピットにね。オリファさんが死ぬ必要性が全くないと思います。ここの展開は作者の「オリファをここで殺してやろう」という魂胆がみえみえで嫌な感じでした。
また、序盤から中盤にかけてシュラク隊の隊員が次々死んでいき、そのことは割とあっさり流されるのに、オリファさんだけ壮大な葬儀があるのは不自然な気がしました。むしろ先ほどから述べている通り他の隊員の扱いが軽すぎなんです。この作品はキャラを大事にしているんだなとあらかじめ感じさせてくれてれば自然に感じたんでしょうが、これではオリファさんだけを大事にしているように見えます。オリファさんの死を無理やり泣かせどころにしてる感じがして逆に萎えました。
ファーストガンダムでも特攻するシーンはあります。あれは理由も明確ですし、命を賭けて特攻するしかないと思える熱い展開でとても好きなシーンです。あの人と比べたら全然グッとくるものがない。(ファーストのネタバレになるから細かいことは伏せますが。。。)
ちなみに、なぜオリファさんだけ遺骨があるのでしょう?宇宙空間で爆死したのに?地上戦でよく言ってましたがMSの爆発=核爆発なんですよね?遺体は残るんでしょうか?
ユカさんの死も無理やりすぎでした。自ら殺されにいったようにしか観えません。物語終盤にもかかわらずあのテキトーな展開はひどすぎです。弾薬、エネルギーが切れたわけでもない、重傷を負って死期を悟ったわけでもない、窮地に追いやられて打つ手が何もなくなったわけでもない、ここで退いたら全てが終わるという展開でもない、にもかかわらず何の脈絡もなく「先に逝った連中にこのことを教えに行かなきゃならないんでね!」と、今から死にに行きますという意味のセリフを言い放って半ば無理やり戦陣に突撃し、即後ろから撃たれる始末。作者のエゴの犠牲になってしまったようです。で最後になぜか裸のシーン。ジュンコさんの時も最後に裸でしたけどあれは意味があるんでしょうか?
フラニーさんの最後はもうギャグとしか言いようがないです...。
あとここまでの流れとは全く関係ない話になってしまいますが、シャクティの行動・思考が訳わからない上に、余計な行動でいつもウッソや隊の足をひっぱる、その上本人に自覚がなく、反省するシーンも特にないから本当に腹が立ちます。話し合いじゃもう解決できないって何回捕まれば理解できるようになるのか、その度にウッソが何回無謀な単独行動をとった事か、そのせいで窮地に追い込まれる度に誰かが犠牲になる始末。シャクティがそれを自分のせいと認識してないのでタチが悪いです。挙句の果てには拘束中の敵兵士に「私をあなたの部隊に連れて行きなさい」と言って解放し、そのせいで味方を窮地に追いやる始末。観ていてもういい加減にして欲しいと思いました。
ただ唯一の救いはシャクティの行動に対して終盤でオデロが「シャクティがまた病気を起こしたんだよ」と表現してくれたことですかね。素で良かれと思ってそういう行動をさせているのかと思ってたのですが、一応作者もシャクティの行動は異常だと認識していることがわかって安心しました。
終わりにストーリー以外の評価を簡単に...
<メカニックデザインについて>
敵機が基本的にダサい。バイク型戦車とかタイヤ付きのMS・戦艦がでてきたのは何なんでしょう?シリーズを通しての世界観を壊している気がします。当時若い世代受けを狙っていたらしいですが安易すぎる気がします。あと個人的には合体(ドッキング)はスーパーロボットを感じさせるのであまり好きではないです。
<声優について>
声優が正直微妙です。昔のアニメという感じです。表情付けをしているようでも、感情がこもっている様には感じませんでした。でも脇役や一般兵の大部分を藤原啓二さん(野原ひろし役等)がこなしていたのは驚きました。「この人藤原さんだ!あっこの人も藤原さんだ!えっまた藤原さん!」みたいな笑
<Vガンダム好きな方へ>
言いたい放題言って本当にすみません。