ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
夢と現実
分割2クールの2期目作品。
八軒勇吾(はちけん ゆうご)や御影アキ(みかげ あき)が所属している馬術部の3年生が引退し、八軒が副部長に任命されるところから話が始まる。
部活の新人戦やエゾノー祭(文化祭)などがありますが、やはり見所は駒場一郎(こまば いちろう)の実家に起きる最悪なシナリオでしょう。
畜産を学ぶ事によって得られた食への感謝が1期目の見所だとすると2期目の駒場牧場の離農(農家の倒産)には厳しい現実を突きつけられた事になります。
夢や希望を持てない生活は淡々と日常を過ごしているだけで楽しみがありません。
だからといって、人間が生きていくうえでお金は欠かせない存在です。
夢や希望に向かって一生懸命頑張る姿は美しいのですが、挫折した時にどのように切り替えるのかが大事になるでしょう。
自分は拝金主義とまではいきませんが、お金の大切さは十分に分かっていると思っています。
お金では買えないものや解決できない事が世の中にはありますが、その反面、お金で問題が解決できる事も多々あります。
住宅ローンや会社の資金繰りのための借金は当たり前。
手持ちの現金・預金だけで一生を過ごす人は少ないです。
ご利用は計画的にというCMもありましたが^^;
借金のために駒場牧場が離農という世の中の残酷さを描く事によって、話の内容により現実味がでてきます。
実家で農業や畜産をしている人にとっては現実感のない離農ですが、もしも借金だけが残って会社をリストラされたらと自分の家に置き換えてみたら実感できるでしょうか。
世の中には楽しい事もたくさんありますが、一方、厳しい現実がある事を教えてくれる作品でした。
【補足】
本作品を観たら無理をして体を壊したら元も子もないという事も分かります。
頑張るのもほどほどが一番ですね^^