ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
地獄三十六景
閻魔大王の第一補佐官である主人公の鬼灯(ほおずき)。
舞台は地獄を中心とする死後の世界で、鬼灯の仕事を通してドSな性格などを楽しむコメディー作品。
作品の魅力は何といっても作品タイトル通り徹底した鬼灯の冷徹ぶりです。
上司である閻魔大王に対しても遠慮なく接しています。
本来であれば閻魔大王が一番怖い存在だと思うのですがコミカルに描かれているので、鬼灯の切れ長の目や態度と対照的になります。
ライバルである中国の神獣である白澤(はくたく)と対峙する時、鬼灯のドSな性格が際立ちます。
相性が悪く鬼灯に嫌われてしまうと……考えただけでも怖いですね^^;
自分はすでに地獄への片道切符を持っているので、今から地獄へ行く事を考えると憂鬱です。
鬼灯のような獄卒(地獄の公務員みたいな役職)に会わない事を切に願います。
鬼灯のドSな性格を表現するための声は重低音。
鬼灯役の声優である安元洋貴を起用したのは正解でしたね^^
OP曲
「地獄の沙汰も君次第」
地獄の事に自然と詳しくなれるような歌詞。
カラオケではサビの箇所で盛り上がりそうな曲です。
ED曲
「パララックス・ビュー」
筋肉少女帯・特撮のボーカルである大槻ケンヂが作詞し上坂すみれが歌っている曲。
個人的な推測ですが、大槻さんと上坂さんはサブカルの聖地といわれている中野ブロードウェイがある東京の中野つながりだと思います。
EDアニメに使われている金魚草は、いつ見てもヤバイ雰囲気を醸し出しています。
本来、地獄は恐れられるくらい怖い物。
その地獄を舞台にコメディー作品を作る事は、作者の目の付け所が良かったと思います。
ナレーションに怪談で有名な稲川淳二さんを起用しているのも個人的にツボ。
鬼灯の相手役のやられっぷりを見る事によって笑って楽しむ作品でした。