h02dvvd さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
雑記(三話まで視聴済)
うげぇぇ。なんじゃこりゃあ。
岡村天斎監督ということで「穏やかじゃなさそうやなぁ~」と思いながら視聴開始した今作ですが、三話で化けの皮が剥がれましたね。穏やかじゃないどころか過激派だぞ過激派。
すごく物議を醸しそうなので、ついでに私も少し醸そうかと思います。三話ネタバレあり。
{netabare}
※私はどちらかと言えば嫌煙者です
・過剰な喫煙dis
次回予告の裏であすた君が「タバコの副流煙には~」とベラベラまくし立てていましたが、あれとほぼ同じセリフが岡村天斎監督の作品「DARKER THAN BLACK」にも出てきます。もしかしたら完全に一致かも。ノベンバー11の初登場シーンだったはずです。
というわけで、喫煙disの犯人(?)は岡村天斎監督で決まりでしょう。私怨でもあるのかな?
「私怨にしろ何にしろ、喫煙者を非人間扱いとはやり過ぎだろ!」というのは至極最もな感想でしょう。
でも、監督が本気で「喫煙者には基本的人権すら認められるべきではない!」と思っているのかどうかと言えば、まあまず間違いなく思っていない。
・ただのdisりに終始してはいない
「DARKER THAN BLACK」の方では、タバコが「カッコ良さの象徴」としてある程度市民権を得ています。その監督がこういうお話を作るのだから、セリフをパクってきているところも含めて「監督遊んでるなー」というのが視聴しての感想。
そういうメタ的な見方なしにしても、一応作中でも喫煙者に優しいところ少しはありましたよ。少しは。
挙げるとすれば二つ。ヤスがケイトにキャンディーをもらうシーンと、「喫煙者 征服ならず!」のシーン。前者は喫煙者としてのアイデンティティを否定された上での施しみたいになっているので、どうなのって感じはありますが。
別に喫煙者を叩きのめすつもりはないのでしょう。嫌煙者が作る自警団みたいなものも、昨今の社会情勢を何かしら皮肉ったものとして捉えた方が適当かと思います。
だとしても、ねぇ。嫌煙者に肩入れすぎです。喫煙者に当然文句言われても仕方ない。
・視聴者に不親切
「喫煙者も嫌煙者もお互いの本音を突きつけ合って、一応めでたしめでたし」にしたいのなら、もうちょっと良いやり方があったでしょ。
特にひどいと思ったのが、ホワイトライト(ズヴィズダーのライバル)に「喫煙者は人間じゃない」って言わせちゃったところ。タバコ論争に関しては中立的な立場で登場したと思ったらあれですからね。喫煙者からしてみればもう四面楚歌じゃないか。
例えば「ズヴィズダーがパチ屋に爆弾落とそうとするのをホワイトライトが阻止」とかじゃダメだったんですかね。もっと丸く収まったと思うのですが。
このアニメを批判するつもりはありません。私は一種のブラックユーモアとして楽しんで観ることができました。ただ、幅広い視聴者に門戸を開いたアニメにしたいなら、もっと親切な作りでも良かったんじゃないのとは思います。
もとから観る人を選ぶアニメを作るつもりだったのなら、それはそれでいいんです。
・結論:まだよく分からない
色々書いてみたもののまだ三話ですから。ズヴィズダーとホワイトライトの作中の立ち位置もまだ分かりませんし、監督が何をしたいのかも謎。
三話は視聴者選抜試験のつもりで作ったのかもしれませんしね。「このくらいの諧謔は解してくれないとねぇ…」というメッセージと受け取れないこともない。喫煙者に文句言われることを百も承知の上で「ならばいっそのこと」とわざと意地悪な構成にしたのかもしれない。そこら辺は、もっと話が進めば分かってくることを期待します。
三話からいきなりデリケートな話題をぶち込んできたのですし、監督にも何かしら考えがあるのでしょう。あまり上っ面だけ捉えてあれこれ言うよりも、腰を据えて成り行きを見守ろうと。
以上、できるだけ物語を好意的に解釈した上でのズヴィズダー弁護でした。
・監督が本気で「喫煙者は氏ね」とだけ考えながら作ったお話だったら?
擁護のしようがないね……
{/netabare}