退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
お空がきれいだわー。
大人の男性が好みそうなお話です。
難解といいますか、考察むけな作品でもあると思います。
押井作品ですし、おすし。
最初に説明がないので、感情移入がしにくかったけど
終わり30分くらい前に説明が出てきます。
その時点でロジックを組み立て
残りの時間を鑑賞して楽しむ?のが正しいのかな…
{netabare}
内容が分かって来るに従い
絶望的な状況である、という事がわかります。
キルドレ=大人になれない子供、永遠に死ぬ事はない
ただし、戦死であれば死ねる。
実際死人も出る訳ですから、戦争ゲームのゲームですまされない。
生きている実感を、戦争を忘れないよう
色んな意味を込めてこのゲームは行われているのでしょう。
ですが、飛行機に乗ってる人間はキルドレ。
同じ時間を、同じ行動をただ繰り返し
記憶も忘却の彼方へと消えて行く。
死ぬ事も許されず、ただぼんやり生きている感覚は死に等しいのでは…
でも、戦争ゲームのおかげで生きているという実感が湧き
精神が保たれてるのかな?と思いました。
説明後の残り時間で話が動く。
遺伝子でクローンのように死んでも再生?されるという事実。
同じ日常から道を踏み外す瞬間と言えばいいのかな
悟ったうえで生きる希望を与える言葉を残し
大人と思われる敵に向かって行く。
なんという散りざま…と思いましたが
ちゃんと救いはありましたね。
エンドロールの後に。
待っていたのよという言葉と共に希望が。
{/netabare}
後味も悪くなく、世界観に入り込めれば
すんなり見れる作品かと。
制限された狭い世界と空の対比が
なんともいえない余韻を残しました。
ちょっと真面目な作品が見てみたいの!って方はどうぞ。