野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
でちノート(微調整)
ゴーヤ潜りまーす。
全37話。
かなりの傑作。
名前を書くだけで人を殺せるノートで世界を変えようとした主人公とそれを阻もうとする探偵の話。
良く言われるのが天才対天才の頭脳戦。正義対悪なのだが前者はまさにその通りでこの両名の対決こそが本作の大きな見所でありかなり引き込まれること間違いなしだが後者はどうだろうか。
あくまで個人的にはだが別に月は悪ではないと思う。
臭い言い方すれば正義対正義?
少なくともまともに生きてる人らにとったら月は割りと有難い存在だったんじゃなかろうか。
潔癖な人はそれでも人を殺したから月は許せないとか言うんだろうが、実際世の中こいつ死ねばいいのにとか思わせる犯罪者なんてざらにいる。
その潔癖な人達も仮に自分に近しい人らが凶悪犯罪の犠牲になったとしたらおそらく掌返すだろうし他に犯罪を激減させる明確な代替案も示せはしないだろう。
結局犯罪を減らすのは恐怖しかないというのは真理だと思う。
まぁ現実にはデスノートなんて存在しないんだからこんなマジで語ることでもないけどさ。
話の主な流れは月=キラ対L。この2人の戦いが軸。
キラも良キャラなんだがそれに劣らないくらいの魅力がLというキャラにもある。
見た目も個性的でいいんだがキラを捕まえる立場でありながら変な綺麗事ばかり吐くようなキャラではなくやることは結構えげつないところも良かった。
この2人のキャラの絶妙な距離感というか関係はそこらの作品では味わえないくらいの面白さがあると思う。
またお堅い話なのかと思わせて結構ギャグも挟んであったりするところもいい。
このギャグみたいなシーンもやってる本人は割りと大真面目なのだからそのギャップに吹く。演出の勝利。本当に上手いと思う。
OPEDも良曲なのだが特に2番目のOPの中毒性はやばい。
初めて見た時は、なんじゃこりゃ1番目のに戻せバカヤローとか思ったけど見れば見るほどクセになる。恐ろしい。
本当に素晴らしい作品。
が、しかし例の大きな転換期を過ぎてからの展開がつまらなくはないけどどうしても多少失速したように思えてしまうのが残念。
ニアというキャラがいけ好かないキャラだったから自分的には特にそう感じてしまう。
でも他の新キャラは軒並み良キャラ揃いだったように思う。なんと言うか色々惜しい。
最大の宿敵同士だったキラ対Lで綺麗に終わらせることは出来なかったんだろうか。
そんなことも少し考えてみたりしたけど、なんと言っても掲載されてたのがあの少年ジャンプ。
悪の烙印を押されたキラが何事もなく終わってしまうのは許されなかったのか。
せめて青年誌だったら展開も違ってたんだろうか。
まぁちょっと長いけど長さなんてそんな感じないくらいの名作なんでかなりお勧め。
自分は月ほど極端でも無かったけど割りと月寄りで見てたがこれから見る人はどっちだろうね。