takarock さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
怪物くんでたちまちおつむが大噴火だから念力集中ピキピキドカーン!
将来の夢は年収1千万で勉強の成績以外一切の興味を示さないドライアイスこと水谷雫が
入学初日に喧嘩で停学、以後不登校となる問題児吉田春に隣の席ということを理由に
無理矢理プリントを届けさせられるということから物語が始まる青春ラブコメ。
まず男の自分にとって、最初にして最大の障壁は
吉田春のキャラクターを受け入れることができるかどうかでした。
イケメン(笑顔が超さわやか)で
ほとんど勉強している描写はないのに学年トップの成績(これには理由があります)、
スポーツ万能、喧嘩も強い
友達を欲しているのに素直になれないさみしがり屋でさらに超がつく程天然。
その天然っぷりもさながら初期の孫悟空並です。(パンパンとかしそうな勢いです)
だから「雫の笑顔すっげー可愛いと思うぜ」とか「俺、雫と出会えて幸せだぜ」みたいな
(上記の台詞はニュアンスです。実際言ったかどうかは確かめていません)
本来だったら恥ずかしくて言えないような台詞をサラッと言ってのけてしまうのです。
まさに怪物くん。。。
ってこんな男いるか~~~~~っ!!!!!
とあにこれに来る前の自分なら即切り余裕だったでしょう。
しかし女性の視点に立てば、
萌アニメを視聴する際は自分と同じようなことを思うのかもしれません。
萌萌しているキャラに対して「こんな女いねーよ!!!」と。
あるいはこれは免疫力の問題なのかもしれません。
男性でも少女コミックをある程度読み慣れている人ならば
この「吉田春」というキャラクターをすんなり受け入れられるのかもしれませんね。
ともかく自分は最初は到底受けつけられなかったのですが、
観続けていくうちに慣れてきました。
とはいえ、どうしても受けつけないという人もいると思います。
慣れてくると案外かわいい奴じゃないかと思えてきたりしましたw
人間食わず嫌いせず、ある程度距離を縮めて付き合ってみないと
その人の良さとかはなかなか見えてこないのと一緒ですねw
ただ、春の「雫ぅぅ」とちょっと甘えた声だけは
最後まで好きになれませんでしたw
ストーリー自体は雫と春の付かず離れずの関係を
コメディ調で描いており、
春が上記のような恥ずかしい台詞を言って
雫が「な・・な・・な!?(赤面)」と狼狽する様をニヤニヤできれば
全13話完走できると思います。
その脇を固めるキャラも非常に個性的でいい人ばっかりです。
このキャラクターたちのやり取りもこの作品の魅力の1つです。
まとめるとコメディ調のゆるーいラブコメと
キャラ同士のやり取りを楽しむといったところですかね。
ライバル出現!?なんて展開もありますが、
胃が痛くなるようなラブストーリーではないためまったりと楽しめると思います。
締めが中途半端でしたけど、そこは続編があれば観るよ~くらいの
雫と春の関係を生暖かい目で見守るようなおおらかな気持ちで受け入れたいと思います。
そもそもこの作品に切羽詰まった展開とかはあまり求めていませんでしたし、
そういうのは続編が作られた時にそっちでやればいいんじゃないですかね。
(原作読んでないのでこの後どうなるのか知りませんけどw)
個人的に戸松遥さんの声は雫というキャラによく合っていました。
もし先に原作から読んでいたら雫の声はイメージ通りと思っていたでしょう。
好きなキャラは元気いっぱい天然おバカの夏目あさ子と
クールなエリート、でもどこか抜けているヤマケンこと山口賢二です。
2人ともなんか応援したくなるんですよねw