退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
マシンガンのようで、それでいて洗練された・・・
流れるような文章表現と、それをナレーションとして形にした声優さんの力量に感服です。
まるでマシンガンのような早口にも関わらず、聞いていて心地よいほどのリズム感を感じるのは、まさに小説原作の文章力のなせる技でしょう。
所々に織り交ぜたコミカルな表現もウィットに富んでいて、ひさびさに声が出るほど笑わせてもらいました♪
最近のアニメを見慣れている方には、この独特の絵で敬遠したくなる人もきっと多いはず。
でも昭和レトロっぽい見た目で切り捨てるには惜しいほど、斬新な演出、音楽、テーマ性など、高レベルが詰まった良作です。
(ただし、萌えとかそーいうのはないのであしからず)
描かれるのは、地味な大学生である「私」の、バラ色……になるはずが、散々な結末を迎えてしまうキャンパスライフ。
「もし、あの時こうしていれば…」
主人公がそう思うたびに、時計がぐるぐる逆回転をはじめ、違った人生がパラレルワールドとして展開されます。
パラレルの一話一話が独立しているようで、それぞれが微妙にリンクした構成になっているトコが妙所。
たっぷり前フリを効かせてからの「オチ」である最終2話は、とても爽やかな結末でした。
心の底では分かっていても、ふとしたことで見失いやすいものですね。