PeachFly さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
単に恨みを晴らすといっても、…やはりその方法は誤っていると思われ…
この作品のあらすじにもある通り、ネットの地獄通信というホームページに恨みを込めてアクセスすれば、地獄少女「閻魔あい」が現れ、依頼人に成り代わり恨みを晴らすしてくれると…とあり、またその代償は「人を呪わば穴二つ、あなたが死んだ時にあなたの魂は地獄に落ちる…」というのが、この地獄少女お決まりの言葉なのですが、いやいやそれはちょっとおかしい…
{netabare}
この作品を見始めた時から、「これって呪われる人の善悪に関わらず、誰かが一方的にその人を呪ったらその人は地獄に落ちてしまうのではないかな…」と思っていました。
やはり、作品の中のいくつかは、その呪われる人は善人であっても一方的に呪われたらやはり地獄に流されてしまうようで、いくら閻魔様の意向でもそれはあまりな…^^;;
患者さんの面度をよく看る看護婦さんも、得体の知れない変人の一方的な呪いを受けて、地獄に流されるし、町のためにと思ってがんばって活動した町長さんも、一人の少女の勘違いで呪われてしまった…
恨みを晴らすにせよ、その恨んでいる者の方が必ず正しいとは限らず、自分勝手な考えの下で善人が地獄に流されると言うケースもあると判り、ちょっと複雑…
この作品が表現したいのは、地獄送りという手段は勧善懲悪などではあり得ず、呪う人も、呪われる人も、自分勝手な思いを振り回している無常の世界観… といったところでしょうか。
{/netabare}
でも、このモノトーンな作品作りがまた新鮮で、3期まで作られたのでしょうね。
次回作、二籠 (ふたこもり)も楽しみです。
<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 2
0:途中で挫折、
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^