PeachFly さんの感想・評価
3.9
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物悲しい作品の作りは1期と同じですが…
作品の感じ方は人それぞれで、あにこれの他の感想を見ても、「感動した…」、「泣けた…」という方が多い中で、「それほどでもなかった…」、「泣くまではいかなかった…」という感想をもたれた方もいらっしゃるようです。 私も2期を見るまではどんなところで感動できるのか、あれこれ想像していました。
{netabare}
結論から言うと、う~ん、じーんとくる所はいろいろとあったのですが、涙が出るほどの感動ではなかったです。何となく作為的な感動の場面ぽい感じがしたからでしょうか…。
ストーリーは「アフターストーリー」と言うだけあって、一期の延長の設定で、主人公の朋也(ともや)と、メインヒロイン渚(なぎさ)が結婚し、生活を送るものです。
また登場する女性キャラクターは一期とほぼ同じですが、それぞれが大学生、社会人、となっています。
物語は、朋也と渚との生活、そして二人の子供である汐(うしお)と朋也との交流に移ります。
アフターストーリーの山場は、渚が他界してしまうところでしょうか。一期からの伏線でおそらくそうなるであろう事は予想していましたが、この後の5年間朋也にとって慟哭の時期が続きます。 それを解消したのは汐との「再会」であり、少旅行を機に最初朋也に心を閉ざしていた汐も次第に打ち解け、朋也の事を父親として認識していきます。
泣ける場面と思われる箇所は、いくつかありました。製作側も感情移入できるようにストーリーの流れ、音楽、細かな台詞にいたるまで考えられています。
・渚が汐を生んで死んでしまう場面、
・朋也が実の祖母に会った後で、汐がおもちゃを一生懸命探した後で、「悲しいのはパパが選んでくれたおもちゃがなくなったから」と答えた場面、
・朋也が実の父親と別れる場面、
・汐が高熱を出し、朋也の看病の甲斐も無く死んでしまう場面、
確かにここまでは「じーん」ときました。でも、でも…
最終話では、毎回挿入されていた不思議な風景 (幻想世界とでも言うのでしょうか、少女とロボットのみ存在している空間の描写) で、「さよなら、パパ…」と言い残してその世界が終わってしまいました…表現としては、この少女は汐の別次元の存在だったのか…今でもよく判りません。(元々は何か意味があったのかもしれませんが、視聴者には伝わってないと思います)
それで、その後何と朋也と渚が出会う場面にタイムワープ!! そして出産時の渚も息絶えることなく、その後は3人で幸せな生活を送ると… ちょっとヒドくないですか? バッドエンドとハッピーエンド、製作側はどちらを作りたかったのか…。(視聴した後ネットで調べたら、ハッピーエンドの方がおまけっぽいようです)
実際よく判りませんでした。 この作品はいったい何を伝えたかったのでしょう…
アニメーションの原作がゲームである場合、ストーリーのルートはいくつもあるのでしょうが、いたずらにいくつもの元々のルートを作品の中に盛り込むのはその作品の良し悪しを製作側が判断するのではなく、視聴者に押し付けてしまっているので、ある意味製作側の責任回避とも取れます。
「視聴者はどちらを好むだろう、まぁ両方作っておけばいいんじゃない…」 的に。
{/netabare}
~After story にはちょっと期待していたのですが、もうちょっとがんばって欲しかったかな~ …というのが私の正直な感想です。
でも、他のアニメに比べて作画、完成度、声優、はかなりハイレベルですので、興味がある方は一見の価値はあると思います。
<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 1
0:途中で挫折、
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^