plm さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
百合は本質ではなかった。
ガチ百合と聞いて、まぁ案外平気やろー って思って観たもののちょっとこれはきつい……
これガチ百合だからとかいうことではなく、男女だったとしてもきついものがあるだろう。
根本的な問題は百合がどうとかではなく、開始早々にカップル乱立してて、
そこらでイチャコラしてるの見て楽しめるかどうか、ってあたりだ。
むしろ、百合だからまだ緩和されてる感がある。
カップルものがダメというわけではないが、順を踏まないから置いてきぼりくらうのがダメである。
もう完全に最初から全開で、二人だけの世界が展開されていく。このぶっちぎり感。
そう、この作品は「百合の良さとか心情に引きずり込んでいく」みたいなタイプではない。
百合要素は「ちょっと変わった関係の私たち」という程度のただのキャラ紹介にすぎないのだ。
■じゃあ桜Trickの真髄とは何だろう?
正直その百合要素を除くと、"ちびまる子ちゃん"とかその辺のかなり無難な日常アニメに近い感触。
A、Bパートで2本立ての小話をコンスタントにやっていくだけで、それほど起伏もない。
キスシーンがノルマというか消化試合の如く挿まれるものの、もはや様式美・伝統芸と化してくる。
まさに4コマの起承転結を堅実に構成した感じの作品なんだと思う。
でもだからこそ、このノリに慣れてしまえば安定的に楽しめる。
もしかしたらそれが、桜Trcikの真髄じゃないかなあ。
■このノリの楽しむには?
上に書いたように、この作品は日常アニメ要素が強いので、物語展開とかはあまり期待できない。
じゃあどこに注目するのがいいかというと、それはキャラクター性にあると思う。
主要キャラたちのキャラクター性を象徴するキーワードは「アホ可愛い」。
知性や常識などを求めてはいけない。
ひたすら盲目的な彼女らの珍行動をなにしてんだこいつらwwと見るノリでいると楽しめる。
あと制作スタッフにシャフトの人がかんでるようで、シャフトっぽい演出も一つの見所かも。
上級者向けが一周回って初級者向けになったような、扱いは難しいが難解というわけでもない作品。