HG anime さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あにこれの平均満足度☆3.6(2014/1/18現在)は恐縮ながら過小評価だと思う
物語中盤まではのったりと話が転がるのもあって、なんかシャンとしないな~と思いながら視聴していた。
しかし終盤にモーターボートで逃げた犯人:日下(くさか)を少年探偵団が仕留めた後から映画のクライマックスに相応しい盛り上がりを魅せる。 「・・・なんかすっきりしねんだよ。」とコナン。コナンは真犯人の存在を名探偵の第6感で感じ取っていた。
光彦「それって、事件がですか?」
コナン「多分・・・だろうな。」
一人沈みゆく豪華客船に水上バイクで戻ろうとするコナンに灰原が夕焼けを背景に
「本当に事件だけ? 工藤くん・・・」←
豪華客船にコナンがつく前に真犯人に詰め寄っていた男がいた。小五郎のおっちゃんだった。自分の元妻に似ている真犯人の秋吉 美波子のことが放っておけなかった小五郎のおっちゃんの名推理が拝めるシーンだった。小五郎たちと共に救命ボートへとたどり着いたコナンは足が止まる。
(「何だ、この居心地の悪いもやもやした感じは・・・?」)
コナンと小五郎が蘭のことを聞くと、救命ボートの中の園子は一緒にいないと言う。ここでコナンは日下を捕まえた後に感じた不快感は真犯人の存在だけでなく、蘭の危機を恋人の第6感で感じ取っていたことに依るものでもあったことに気付く。
蘭を探し出し、救出するシーンは物語序盤のかくれんぼのシーンが布石となり、とてもいい仕上がりとなっている。
物語中盤で、事件が起こった後に
光彦「どうして人は人を傷つけたりするんでしょう・・・?」
歩美「みんなが仲良く暮らせればいいのにね。」
灰原「無理ね。人には感情があるもの。目には見えない上に、とても変わりやすい厄介な代物がね。」
博士「哀くんの言う通り、人はふとしたことで傷つける側にも傷つけられる側にもなる。そうならないためには相手のことを思いやる気持ちが必要じゃ。」
というシーンがある。そして、最後のシーンで光彦と歩美と元太が空手の関東大会で優勝した蘭のために作り、豪華客船からの脱出の際に自分の命を救ってくれもした貝殻の優勝メダルを、コナンは『人を想いやる気持ち』と比喩してこの映画を〆るのだった。
余談だが、この物語の中盤で光彦は人生最悪の失敗をしてしまった。
光彦「お風呂ですか?」
灰原「何、一緒に入りたいの?」
光彦「!? い、いいです・・・///」
おいおい、そこは即答でYES!でしょ?ლ(;◉;益;◉;ლ)))
御後がよろしいようで(涙)