こたろう さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
gdgd女子高生s
低予算アニメの1つのテンプレートになりつつある、声優頼みのコメディ作品。
その前身ある
『gdgd妖精s』や
『直球表題ロボットアニメ』
と同じく、声優さんの声に合わせて手軽に作れるオールCGで作画する制作方法です。
またこのパターンかよ。
とツッコミつつも、嬉しさでニヤけながら観ていました。
こんなハジけ具合は大好物です♪
多少変則的になる回もありますが、お決まりのパターンがあります。
・脚本のあるおバカ会話劇(前フリ)。
・声優によるアドリブ大喜利。
・場面を変えてのボケ倒しコント。
大体、上記の構成で作られています。
大喜利に結構な尺がとってあり、本作の主体は明らかにここ。
ぶっちゃけてしまえば、内容はラジオ番組でやるような声優のフリートーク。
それにアニメ映像をシンクロさせているといった造りです。
正直、中の人のラジオやオーディオコメンタリー等の楽屋ネタに興味が薄い私としては、この会話劇が面白いのか?と、聞かれても「う~ん」としか言えません^^;
ただ、話に合せて表情を作ったり、リアクションの動きを付けたりは良く出来ているとは思います。
比較の対象が2頭身の妖精や無機物のロボットなので、先達と比べる事自体がアレですが、
より人間らしいというか、キャラクターとして活き活きと動いているのは感心します。
GCのクオリティはそんなに高いと言えないですが、ショボイ絵でもあまり気にならない。
やっぱり、会話主体の作品はこんな所がお得です。低予算でも見せ方の工夫でどうにでもなってるのが強味ですね。
また、キャラが普通の人間、しかも若い女子なのもアドリブには効果的でした。
女子高生の微妙なシモネタを少し織り交ぜながらの会話って、そこはかとない背徳感があってそれだけで何故か得した気分w
妖精やロボットのアドリブパートはどちらかといえばオマケ的な存在で、個人的には物凄い微妙だったんですが・・・
本作では、あえてここを膨らませてきて、それなりになっていたのは流石だとおもいます。
ですがその反面、前フリがイマイチ。シナリオのある部分の面白さはいまひとつでした。
学園マンガや部活に関するあるあるネタなので、つまらないとは言いませんが、爆笑を誘うようなモノではなく、共感して納得するのが可笑しいネタ。
コントパートは結構面白いんだけど、やらない回も多く、やったとしても尺は短い。
極端に動きが多くなるので、CG作る人が死にそうなメにあうのは想像できるんですがね。
省力&低予算の事情は察してあり余りますが、正直もうちょっと頑張って欲しかったかったです。
しかし、まぁ、振り返って一番面白いと思えるネタ(あるあるネタ)は、初っ端にきてました。
「カメラが下からグィーッとパーンしてタイトルロゴがドーン!」
というOPの歌詞、これは強烈なインパクトw
結局、掴みが抜群に良かったって事ですね^^