かげきよ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人と神との思いやり
ちょっとばかり(?)ドジっ娘中学生・伏見いなりが神から変身能力を授かり
恋や友情に奮闘する物語。
Aパートのでは「なんてバカなお願いするんだろ」っと思いましたが、
変身能力を授かるための予備動作だったわけですね。
やや強引でしたが神の方へも伏線張れましたし
物語が深まってくれれば良しとしましょう。
他にも鳥居を見る兄の視線や墨染さんの手紙の内容等気になる点もあり
ストーリーとして期待できそうですし、
いなりを社に導くシーン等は演出にセンスも感じましたので
少し期待して観ていこうと思います。
【総評】
暖かな雰囲気の作画は崩れることなく安定し
ストーリーは「思いやり」を柱にして一期通して上手く纏めてありました。
登場人物それぞれがお互いの事を知り相手の事を考えながら仲良くなっていく様が丁寧に描かれ
時折ハラハラしつつも優しさに包まれた暖かな時間が過ごせました。
また京都弁もこの作品の優しい雰囲気に合っていて心地よかったです。
ただウカ様はともかく、
他の神々に関してもかなり砕けて描かれていて始めから人間味が強く俗っぽいので
「神が人間の心を知る」課程を見せるなら、上位の神はもう少々お堅く描いておいた方が良かったのでは?
とは思ってしまいます。
コメディ路線も混じっているのでこの辺りのバランスは難しいのですが
情で動かぬ神が情で動いたという印象をもう少し上乗せ出来た気もします。
少々ケチを付けてしまいましたが最後まで楽しく観られました。
何度も観たいと思う程の名作ではなかったですが、ちょっぴり感動もあり良作に感じました。
ハートフルな作品がお好きな方にはオススメできます。