alpine さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
隠れた名作だと思います。
戦場カメラマンだった雑賀は、戦場で大怪我を負い、東京でくだらない事件を追いかけるだけのフリーカメラマンになってしまう。
ある日、旧知の仲の編集長から呼び出され、とある財界人達が秘密裏に通う「秘密クラブ」の情報を聞かされ、潜入取材を開始するが…そこで雑賀は儀式の生贄(?)の代わりとなってしまい、超能力「写殺」の力を開花させてしまい、物語の本筋に入る。
サスペンスと思いきや、実はハードボイルド色の強い作品。
雰囲気は「ムネモシュネの娘たち」に近いかも?
フェティシズム(フェチ)を題材にしていて、部分部分エロ(エグ)い作品。
ぶっちゃけ、ゲスな人物ばかり登場する作品なので、泣ける要素なんか無いと思ってましたが、ラストの方でやばいぐらい泣きました。
メインストーリーの締め方はちょっと無理矢理な感じもしますが、変にオチが付かない作品よりは十分マシだと思います。
以下ネタバレ
{netabare}
上でも書いていますが、作品が作品なだけに、悪役がとことんゲスな奴だけだと思っていたのですが
ラスボスの水天宮に関しては、オルゴールの伏線から生き別れた妹の話を補完してあり、ゲスな復讐の真意が明らかになり、泣きます。
あと、銀座の姉さんは、中盤から終盤まで不幸ヤンデレポジションですが、最終話で幸せになれたようですw
{/netabare}
ゴンゾだから…とか思って侮どるなかれ。
ラストエグザイルもそうですが、ゴンゾは自社原作ならデキる子だと思います。
お決まりの中盤失速はあるものの、大枠はよくまとまっているて、ハードボイルド好きのコア層が好きな「いかにも」な作品です。
ガングレイブ、DTB、サイコパス等が雰囲気的に近いので、その辺りを見た人(見れる人)ならお勧めです。