yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
こういう作品は、不愉快です・・・いえ、嫌いじゃないです!
一言で言ってしまえば、典型的なラブストーリーです。
異形の者と異能の者が織りなすラブストーリー。
狩る者と狩られるモノという立場でありながら、その圧倒的な力により人間社会から孤立し、それ故に惹かれあう二人。これだけ孤独な二人が出会ったなら、恋に落ちなくてどうする!
もちろん、恋以外の要素もいろいろ盛り込まれていて、それはそれでなかなか興味深いのですが、こっちの方は、いささか消化不良のきらいがある。
妖夢・異界士・名瀬家・異界士協会などのこの作品世界を紐解くキーワードたち。妖夢と異界士については、前提条件みたいなものなので、多くの説明をする必要は無いと考えるが、名瀬家と異界士協会の関係はもう少し説明があってもよかったのでないだろうか?最終話の {netabare}名瀬泉の失踪 {/netabare}に至るやりとりには、疑問符ばかりが浮かんでしまった。
続編があるとしたら、このあたりに光を当てて、 {netabare}新たに名瀬家の当主となった名瀬博臣 {/netabare}
を主人公として作ってもらえるとイイかなと思う。
6話!あれ、大好きです。本筋と全然関係ない全くの遊び回。ここに話数割くのなら、本筋に割けよ!っていうもっともな意見もよくわかるんですが、圧倒的に楽しかったです。まあ、深読みすれば、描かれてないけれどこういう日常も二人(5人)は過ごしていたんですよ、という示唆と捉えられないこともない。
OPとEDにも一言。ともに作品にマッチした良い出来でした。特にEDはほのかに切なくて、消えてしまいそうな不安定なアッキーの絵が印象的で、最後に手を取り合うのが良かったです。