「交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
4412
棚に入れた
20482
ランキング
57
★★★★★ 4.1 (4412)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん!」←主要登場人物の成長の軌跡を丁寧に描いた作品でした^^

この作品の2014年1月13日時点におけるランキング情報です。
あにこれ総合得点ランキング:10位(92.1点)
「恋愛」アニメランキング:11位
「泣ける」アニメランキング:9位
「ロボット」アニメランキング:5位

名作がたくさんある中、このランキングは作品の人気の高さと物語の内容が良く表されていると思います^^
私はアニメを見始めた際、ロボット物はそれほど好きでは無く、それ以外のジャンルの作品と比較すると、どうしても優先順位が下がってしまう傾向がありましたが、この作品を視聴してロボット物というジャンルは私の中で優先順位を下げる要件では無くなりました^^
むしろ、ロボット物だからといって良い作品を敬遠していた事に後悔するばかりです^^;

この作品の主人公は、ベルフォレストという街に住んでいる14歳のレントン・サーストンです。
彼はメカニック工場を営んでいる頑固者の祖父アクセル・サーストンと2人で暮らしていました。
彼の趣味はリフという空気中に存在しているトラパーの波に乗る空中サーフィンなのですが、その街には良いトラパーの波が吹かず、練習しても中々上達しない事からモヤモヤした日々を送っていました。

そんなある夜、突如何者かが空から降ってきて自宅を半壊させるというトラブルが発生しました。
降ってきたのは、リフボードで空中サーフィンをする人型ロボット・・・ミルバーシュでした。
そして、そのミルバーシュを操縦していたのが、この作品のヒロインであるエウレカだったのです。
この様に衝撃的な出会いを果たした二人でしたが、エウレカは天才リフ・ボーダーであるホランドが率いる反政府組織「ゲッコーステイト」のメンバーでした。そのため居場所を軍に察知され、軍との激しい空中戦が勃発してしまいます。

そんな中、レントンは祖父よりミルバーシュに取り付けるアミタ・ドライブを渡されます。
何でも消息が不明になった父アドロック・サーストンより渡されたものだという事です。
こうして激しい空中戦の中、レントンはアミタ・ドライブを渡すためリフボードで大空に飛び出し・・・物語が動いていきます。

4クール全50話の作品なので、視聴するにはそれなりの時間を確保する必要がありますが、確保した分だけ良い時間を過ごせると思います。
物語はレントンとエウレカが様々な人やモノに触れ、出会いや別れを通して成長していく様がとても丁寧に描かれています。
「大人になる」という事は、単に年齢を積み上げるだけでもなる事ができます。
でも、大切なのは「どんな大人になるか」です・・・過ぎ去った時間の中で如何に沢山の経験を積み重ねたかで変わってくるものですし、環境にも大きく作用される事だと思います。

レントンとエウレカ・・・そしてゲッコーステイトのメンバーもあちこち向きを変えたり、時には衝突しながら一つ一つを自分で咀嚼しながら少しずつ成長していきます。
そして、一度決めた事は最後まで貫こうと必死にもがくんです・・・
「何としても守ってやる・・・」
この台詞を何度か耳にする事がありますが、聞くたびに言葉の重みに差が出てきているのが良く分かります・・・
物語の終盤で聞くこの台詞・・・私は思わず感極まってしまいました・・・^^;

レントンとエウレカのゲッコーステイトで過ごした時間はかけがえのない時間でした。
人間として成長する上でも格好の場所だったのではないでしょうか・・・
でも・・・色んな出来事がありました。
時には身を引き裂かれるより辛い思いをしたり・・・
生命の重さを間近で感じたり・・・
相手に認めて欲しいからと普段以上に頑張った事で空回りしたり・・・
離れ離れになる事の寂しさを知ったり・・・
それでも、ゲッコーステイトの皆んなや、旅の途中であった人の優しさに見守られながら試練を乗り越え、同時に二人はお互いへの気持ちを少しずつ温めていきます・・・

そして、もう一人・・・この物語にアネモネという少女が登場します。
彼女自身紆余曲折があり決して順風満帆では無かった生き方しかできませんでしたが、物語の終盤である事に気付きます・・・そして彼女の口から溢れる台詞・・・
この作品は2巡しましたが、2巡目でも涙腺が全く抵抗できませんでした(//∇//)

政府の策略、反政府組織である目的と理由など、色々な伏線がありますが、50話の中でそれらはきちんと回収されていくので、十分な見応えを感じる事のできる作品でした。
「ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん!」←この作品の中で何度か出て来る台詞です。
良い言葉だと思います^^

50話分の時間を費やした分の感動を得たい方には是非お勧めしたい作品だと思いました♪

投稿 : 2014/01/13
閲覧 : 526
サンキュー:

48

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