退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
正に「考察アニメ」
この作品はある意味で、ファンタジーのタブーに触れた作品であろうと思う。
「ある意味」というのは、あくまで私個人の意見であるがファンタジー作品の面白さはその世界観の洗練度、又は精密さから来る部分が大きいという意味であり、そういう点でこの作品は十分にファンタジーの王道から逸脱していると言っていいと思う。
作中で語られる世界は実に大まかであり、答えが何なのかも分からず物語は終わってしまう。
正直に言うと私は最初に見たとき、この作品に全く物足りなかった。
なぜ彼女たちの背中に羽が生えるのか、なぜ頭に光輪を付ける必要があるのか説明が欲しかった。
だが、見直してみる内にファンタジー作品に必ずしも精密に描かれた世界観は必要ないのではないかと感じ出した。
なぜ羽があるのか、なぜ光輪を付けるのかを自分で考え、自分で物語を作る。そういう作品があっても良いのではないだろうかと思った。
正に「考察アニメ」と呼ばれるだけあり、考察することで初めて完成する作品であると思う。