ペシミスト田中 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトルなし
いやぁ、この作品凝ってるな。というのが第一の感想です。
ここでは、原作8巻まで読んだ上での比企谷八幡に関する考察の結果を述べていきたいと思います。
彼は一言で言うと、繊細、なんでしょう。
人一倍色んなことに気づくし、傷つきやすい。
彼は今までの人生で多くのトラウマを抱えてきました。
物語のキーポイントとなる、彼の卑屈な性格はそういった人生経験で、自分が傷つかないようにと自己防衛本能が働いた結果そうなったのでしょう。トラウマや弱さを容認し、開き直る事によって、自分を守っているに過ぎないのかと。そして、他人には期待せず自らの本心というテリトリーにはふみこませず、一定の距離をたもつことによって他人に期待しないように自分を戒めているのでしょう。常に相手の言動の裏を読むのもこれが理由でしょう。
彼は傷つきやすいが故に人の心の痛みを理解してしまう。りかいしすぎてしまうのだ。
彼が自己犠牲と呼ばれるのを嫌った、自分の体裁を厭わない方法での改善策は、彼の本心にある他の人が傷つくのを見てられない、という気持ちの上での行為であろう。しかし、彼は、卑屈で理屈っぽい自意識で、自分のそのような本心を覆い隠しているのだろう。だから、8巻では奉仕部を守るための行動に理由が必要だった。自分の本心の露呈を避けるためである。でも、こころの奥底には、本心は存在していて、これからの話の展開に大きく関わってくるのだろう。
中途半端になってしまったが、これで今回は終わります