ペエ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ジャポニスム
フランス語が話せ、大きなお屋敷に住んでいて、大量の美しい着物と共にパリに来たお姫様みたいな湯音ちゃんが、
なぜあまり繁盛していなそうな鍛冶屋に奉公するんだろう?
という疑問もありますが・・・
逆に貧乏な日本の少女がパリの豪邸に奉公する話じゃなくて良かったとも思います。
思えば昔のアニメはそういう話が多かったですね、主人公が貧乏で周りの登場人物に次々といじめられる、でも主人公はけなげで負けない!みたいな。
それも悪くないですが最近はいじめとか描けないでしょうし、優しい雰囲気の話にするには、主人と奉公人の逆格差(笑)も設定として受け入れる必要があるんでしょう。
湯音ちゃんのたどたどしいフランス語を、てにおはが上手くない日本語で表現してますが、これも当たってますね。
上手くしゃべれないけど一生懸命にしゃべる外国人ってすごく魅力的に映ります。
あとアリスちゃん(悠木碧)のうざかわいい演技が、平坦な印象の物語のスパイスになってます。
19世紀後半、日本は明治時代で西洋化を進めている頃、フランスで大流行したジャポニスム。
アリスちゃんの登場シーンがフランスの画家クロード・モネの「ラ・ジャポネーズ」っぽいですね。
この絵のモデル(モネの嫁)がカミーユです。
調べてみたら登場人物の名前は大体モネ関係でした。
「クローデル家」
クロード : 日本美術を愛した画家 クロード・モネ
オスカー : モネのフルネームはオスカー=クロード・モネ
ジャン : モネの長男 ジャン・モネ
「ブランシュ家」
カミーユ : モネの嫁(ラ・ジャポネーズのモデル)
アリス : モネの嫁(再婚相手)
「ラ・ジャポネーズ」はボストン美術館にある結構大きい絵です。
もし機会があれば、このアニメのことを思い出しながら見ると楽しいかも。
9/25 追加
モネ関係ではありませんが、「カミーユ クローデル」というフランス人の女性彫刻家がいるんですね。もうなんかカミーユがクロードと結婚したみたいな名前ですw