空野 落 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ギャグが主体でSFがおまけの作品 ただおまけ部分にも力が入っていて見応えがある
90年代を代表するロボットアニメの一角。
ほかのSF作品とは異なる軽いノリと今時にも負けないハーレム要素が満載のとっつきやすい作品
セル画ということもありやたらと重みのある動きやコミカルな動きが特徴の1つ
軽いノリで最後まで軽いのでゆるいSFが好きなら見てもいいと思う
この作品の良い点は基本ギャグで進み最後もギャグのノリで終わることだ。それでもって、戦いで死んでいくものや主人公のアキトの覚悟など成長の部分もある。もちろんSFの設定もあり、最終話を見た後にもう一度最初から見ると深みが増す。
キャラについても印象が深い。キャラの中のホシノルリは90年代を代表するヒロインでありこの作品を象徴するキャラでもある。(メインヒロインのユリカの存在感が消し飛ぶほどに)
主人公のアキトは優柔不断だが優しく料理ができるという今のハーレム主人公のテンプレのようなキャラであるが、後半以降の成長や映画版での悲劇を考えると個人的にはいいキャラだと思う。
難点はギャグでありながらバンバン人が死ぬギャップ。(死んでも作中の雰囲気は軽いので嫌いな人は嫌い)個性派ぞろいなので苦手なキャラもいることか。あと、緩い回と思い回の差が激しすぎることぐらい。
テンカワ・アキト
主人公。優柔不断だが、優しさがありピンチになると助けてくれるできる男。ハーレムを形成できるが最初からユリカを気にしているため最終的にはユリカを選ぶ。
今みるとテンプレ主人公だが、優しい顔に似合わず熱いハートを持っているのが彼のいいところ。
ミスマル・ユリカ
メインヒロインでナデシコの艦長。アキトが好きその1.おちょこちょいだが、戦術眼はトップクラス。恋愛は下手だが戦いはうまいというのはいいギャップだと思う。
ただ、キャラとしては若干ウザい部分があるのと、ほかのヒロインが濃いため喰われている部分がある。
ホシノ・ルリ
オペレーター。ヒロインその1。ある意味もう一人の主人公。(映画では主人公になる)あまりしゃべらないが優秀なオペレーターで天才肌の11歳。
その容姿やキャラのおかげで人気は高い。ほかのキャラとの絡みのおかげでノリがよくなるのは見ていて微笑ましい
メグミ・レイナード
通信士。アキトが好きその2。もと声優で看護師の資格も持っている某声優を意識したキャラ。ただ作中では貧乏くじキャラというか自分勝手な行動をとりがちなので個人的には嫌い
ハルカ・ミナト
操舵士グラマなー体で元優秀な秘書。途中まではお気楽キャラだが後半での彼女は悲しいものであり、戦争の重さが出る。
アオイ・ジュン
可哀そうなカマセキャラ。最初はそこそこ出番があったが後半は出番がない可哀そうな人
スバル・リョーコ
パイロットでアキトのことが好きなキャラその3。男勝りなわりに臆病というキャラ。ただ普段は頼れる姉御キャラ
アマノ・ヒカル
パイロット。ただのメガネと思いきや結構腕前はある。漫画家志望の人
マキ・イズミ
パイロット。ギャグキャラでダジャレを良く言うがつまらない。ただ戦闘中は冷静で一番腕が立つ。
アカツキ・ナガレ
イケメンパイロット。ライバルキャラだがいまいち印象がない。むしろ黒幕というかせこいイメージがある
エリナ・キンジョウ・ウォン
アドバイザーでネルガル会長の秘書。アキトが好きな人その4.ただ好きになる理由が薄いのでただの文句キャラ
ダイゴウジ・ガイ
熱い男で山田二郎が本名。4話で死ぬが印象が強いため死んでも印象に残り続けるすごい人
イネス・フレサンジュ
解説おばさんであり物語のキーマン。はっきりいってこの人がヒロインになってもいいレベルなほどの重要な人
白鳥九十九
敵側の木蓮の軍人。ラッキーなキャラでありながら最後は悲しい終わり方をする可哀そうな人
月臣元一朗
TV版のボスキャラ。軍人故致し方ないが、実は人間としてダメな人。ただ、声や機体がカッコいいのであまり気にならない。
草壁春樹
ラスボス。ただ、自分なりの正義をもっており良くも悪くもその正義を信じるのはいいキャラだと思う
総括
今見ると古臭いが、90年代というアニメ最盛期に様々な形を作った作品といえる。ハーレムであり、SFであり、ギャグでもある。多くの要素が入っているのにキャラの良さが一番上にくるのはやはりこの作品がキャラ重視アニメであるからであろう。