北山アキ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
松竹梅で言えば竹
ふつうに面白いというのがしっくりくる。
①政府(警察)機能の弱い場所で②民主主義が拡大すると、
武装権が私人に開放される。
(10年くらい前のフィリピンとかそんな印象だった)
そこに③資本主義が結びつくと、
スポンサー背負ったヒーローも有り得る。
①と②の結びつきは途上国でよく見られる。
税収が低いため警察の人員を十分に雇えない財政面の事情と、法治主義の教化過程(法による洗脳)の初期段階という事情が結びついたケースである。
しかし、米国のように②と③(特に銃器製造資本の影響力)により私人が武装している例もある。
因みに、日本は政府の規律が強く、民主主義はその統制下で満足しているため、ヒーロー制度が成立し難い国である。
作品世界の街は高度に消費社会化が進んでいるように見えるため、①の財政事情と政府の規律力は選択的(機能不全)な理由でしかなく、②と③の理由がヒーロー制度を成り立たせていると考えられる。
作品の舞台が日本より外国、特に米国、ひいてはアメコミ的である必然性を考察してみた。
といっても、ストーリーは浪花節なんだけど。