退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
主人公が好みに合わず、際立つ良さが感じとれなかった
原作未読です。まあまあ面白かったです。
会話運びとか、ぼっちシチュエーションの全般のネタや捻くれ思考はたまにクスリとできました。
ただ、原作から端折られている部分がある??
最初の方結構バタバタ展開していったような。
後半に進むにつれ置いてけぼり感は抜けて行ったけど、物語の中に入り込むのに結構時間がかかった。
原因を挙げるなら第1話を見た時。
比企谷八幡と雪ノ下雪乃が仲良く(?)流暢にやり取りするのが早すぎる気がする。
昔からの知り合いというならわかるけど、設定は初対面のはず。
由比ヶ浜結衣が奉仕部に入ってから比企谷君に話しかけた時もそう。
こちら面識はあったらしいけど、それにしても馴染むのがやけに早い。
普段しゃべらなくてクラスで挙動不審に反応する生徒がまるで立て板に水の如くやり取りをしています。
また、初回八幡の人間性(キャラ設定)が理解しきれていなかったので、初対面の相手に「俺」「おまえ」で言葉のキャッチボールをするガサツな主人公に映ってしまったのも大きいです。
作品全体を通して見た感想としては、いまいち物足りない。
自己犠牲で問題に当たっていくのはいいんだけど、そこに恐怖心や悲壮感といった臆面が状況的に十分感じとれなくて、そのほとんどが主人公のモノローグで納得させられるような形。
あんまり共感ができなかった。
各話で取り上げられていたテーマも「そんな考え方もあるよねー」と感じる程度で、只管淡々と進行していた印象を受ける。
…今まであるようで無かった微妙なラインを狙ったある種斬新な作品。
最終的に批評気味だけど、面白くなかったわけではない。
よく考えてみると、私は単にこの比企谷八幡が好きになれなかっただけのような気がする。
悩み多い高校生で既に悟り過ぎてる…。そんな自分の考えに違和感を抱く描写があっても良かったのではないか?(それじゃこの作品が成り立たないのかもしれないが)
そもそも捻くれた思考の主人公なら人との触れ合いも最低限だし、どうせ表現するなら、他作品を上げるのもなんだけど個人的には、これら全て振り切った「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」の方が好感が持ててしまう。
まあ、好みを選ぶ案外クセが強いアニメだな、と思いました。
だけど、好みの有る無いにしても部分部分楽しめるアニメではあるので一度見る価値はあるのではないでしょうか。