退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
入門編としても良い
日蝕が終わらない村に滞在、日の光を浴びられない少女の話。
本編より背景のカットが多大で、舞台となる村の様子が伝わりやすくて良かったです。この作品において背景、大事ですね。
初めの頃の長い暗転の演出も、物語に浸るためのゆっくりとした足音が響く感じで心地良く。
テンポの緩急もよく、蟲師を知らない方の入門編としても最適な作品だったんじゃないでしょうか。
少女や子供たちの声優さんがちゃんと子供声なんですが、自然な演技でなじんでいたと思います。
ギンコがクライマックスで村人に混じって肉体労働に参じているのはハラハラさせられました。あんまり肉体派には思えないですよね。歩くのは得意だろうけれど。息切れてましたね。
音楽の響きと盛り上がりと合わさる部分もきれいでした。
淡幽姐さんと物々しいばあやが、文鎮のように物語の端と端を押さえて締めてくれました。大変だろうけどいつまでも文鎮されてくださいと横顔を見守るのでした。
4月から続章ですか、それは楽しみです。
日の光に当たると火傷状になってしまう体質の病、実際あるそうですね。曇り空なら全身を覆う防護服で外に出られる、って防護服でブランコに乗っている子供の映像を覚えています。
吉野朔実のオムニバス漫画「いたいけな瞳」でも題材にされていました。