「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
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ランキング
39
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても秀逸な作品でした

なるほど・・・。
確かに皆様のおっしゃる通りこの作品はとても泣ける素晴らしい作品でした。
はたして私のような文才のない者がこの作品の良さを伝えられるレビューを書けるかどうか・・・。

◆まず始めに・・・
私がこの作品を見たのは放送終了後から1か月経つか経たないかというこの時期。
あの当時を振り返るとあにこれがすごい事になっていたのを思い出します。
放送終了から直ぐにあにこれユーザーの方々のレビューがズラッと途切れなく投稿されておりました。
私の記憶上、あにこれでこのような事態が起きたのは初めてかと思います。
それほどこの作品が衝撃的だったという事ですね。
しかし、こうなると逆にこの作品のハードルを上げ過ぎてしまい、実際視聴して見るとそれほどでもなかったなという印象になってしまう恐れがありました。
しかし大丈夫!期待通りの作品で私も泣かせて頂きました。

◆こんな作品です・・・
小さい子供の頃、とても仲の良かった6人組。
しかし、ある事件をきっかけにみな気持ちがバラバラになってしまいました。
過去のトラウマをいつまでも引きずる者や罪悪感を抱える者。
過去の辛い出来事に悩まされながら、現実から逃避したり、目を背けながら他のメンバーに調子を無理に合わせたり、時には激しくぶつかり合う。
バラバラになった仲間たちの絆が、一人の少女の存在によって・・・一つの奇跡によって・・・絆を取り戻すというお話。
ずっと止まっていた時間が今動き出します。

◆第1話冒頭から引き込まれました・・・
冒頭にて、主人公のじんたんがラーメンを作るところからこの物語は始まります。
そして、じんたんの後ろで「私の分も作って~」と駄々をこねるめんまの姿が・・・。
しかし、じんたんはめんまに対して気にしない様子。
ラーメンを作ってくれないじんたんに対し、めんまはじんたんの背中をおもいっきりドンドン叩き駄々をこね、ふてくされます。
このめんまの姿はとっても愛らしい、見ていて微笑ましく思ってしまいました。
しかし実は既にここから悲しい物語が始まっていたのです。

◆過去のトラウマがキーワード・・・
過去に大きなトラウマがある人は少なからずいるのではないでしょうか?
こんなはずではなかった。
あの時こうしていれば良かった。
もう一度やり直したい。
そんなダークな気持ちがこの作品を覆い尽くそうとします。

◆めんまは最高の女の子です・・・
私、今までたくさんのアニメを見てきましたが、この子は間違いなくいつまでも心に残しておきたいと思った女の子であります。
いつも元気にはしゃぎ、じっとしてられないような手間がかかる女の子ですが、とても純粋ないい子。
無邪気に芸人ネタやTVネタで和ませてくれます。
また特に印象的だったのは、自分の悪口を言われても苦笑いで流してしまったあのシーン。
あの時のめんまの表情はいつまでも忘れられないシーンになりました!

◆ここに注目・・・
そのめんまがいてこその感動傑作作品です。
この作品には純粋なめんまの想いが溢れていました。
その想いによって、他のメンバー達が過去のトラウマにどう向き合っていくのかを見て頂きたいです。

◆ちょっと豆知識・・・
主要キャラ6人にはそれぞれイメージ花と花言葉があるのでご紹介いたします。
・宿海仁太   - 金魚草:純粋な心・図太い・でしゃばり
・本間芽衣子 - 勿忘草:私を忘れないで・真実の友情・誠の愛
・安城鳴子   - コスモス:乙女の真心・少女の純潔
・久川鉄道   - ペチュニア:あなたと一緒なら心が和らぐ・変化に富む
・松雪集     - チャービル:正直・切実・慎重な恋
・鶴見知利子 - アスター:貴方を信じているが心配・変化・結果論
先行上映会でそれぞれのキャラのイメージに対応する花の種が配布されたらしいですね。
花言葉を理解して視聴するとより深くこの作品に入っていけるかと思います。

◆タイトルの「あの花」意味は・・・
さて、この作品を見終わったならこの疑問が気になるところではないでしょうか?
私も非常に気になり、某図書館で見かけられるという金髪の少女や最近活躍しているニート探偵なる者に依頼しようかと、コンタクトを試みましたがさすがに無理でした(笑)。
しかたなく独自の極秘ルートで調査。
すると以下の諸説を入手。
{netabare}
①花火説 : あの日とは花火を打ち上げた日の事であり、あの花とは花火の事。
②めんま生まれ変わり説 : めんまは生まれ変わってみんなと再び会う事を望んでいたので、めんまが成仏した後生まれ変わったとして、まだその生まれ変わりのめんまの事を僕たちはまだ知らないという説。
③めんま自身説 : 最終回EDのじんたんのセリフ「あの花の願いを叶え続けていく」などからめんまのお願いを叶え続けていくと解釈。
一番ラストのイラスト絵からもあの花はめんま自身と見られます。
④勿忘草説 : こちらも最終回EDじんたんのセリフ「どんどん通り過ぎる季節に道端に咲く花」とそのタイミングで映った青い花などから解釈。
勿忘草の花言葉「私を忘れないで」という事からめんまの事を忘れないでという意味とも受け取れます。

他、友情説・めんまの笑顔説など。
こういろいろと考察されておりますが、私としては③のあの花=めんまと解釈するのが一番しっくりくるといったところでしょうか。
しかしそうすると「僕たちはまだ知らない」がわからない・・・。
めんまの事を僕たちは知らない?
いや、あの日とは小さい頃に起きたあの事件の日の事、知らないとはめんまの願い。
つまりは、「あの事件が起きる直前のめんまのお願いを僕たちは今までずっと知らなかった」。
最終回でそのお願いの内容を知って、EDのじんたんのセリフ「あの花の願いを叶え続けていく」に繋げたのではないでしょうか?
{/netabare}

投稿 : 2011/08/16
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