ソウスキー・セガール さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
圧倒的な世界観
近未来の刑事ドラマであるが、事件のテーマ性としては現代社会にも通じる。
電脳化、義体化といった、人とコンピュータの境界がひどく曖昧となった世界が舞台となっている。そういった意味では一般的なコンピュータの知識があったほうが物語を理解しやすく、より世界観を楽しめるのかもしれない。
第2話の「暴走の証明」は賞を受賞しているだけあって、感動できるいい話だと思う。
ここまで観て話の構成と世界観はある程度掴めるので、自分にあうあわないを判断してもいいだろう。
作品全体としては笑い男事件を追ったものとなっているが、1話完結の話と笑い男関連の事件が混在して展開される。
サブタイトル画面の背景色の色によって、今回はどちらの話か判別できる。(1話完結は緑、笑い男関連は青)
前半から中盤にかけては、世界観を生かした事件の話や、笑い男事件の序章となっており、終盤は笑い男事件のみで展開される。21話以降のストーリーの盛り上げ方が秀逸で、
ここから最終話に向けて一気に物語が動き出します。
個人的に好きな回は21話と、最終話の25、26話。
9課のピンチと、珍しく少佐が感情むき出しの場面には胸が熱くなりました。
この世界観と設定は他のアニメでは真似できないほど独創的であり、その世界観が事件にうまく生かされているし、1話1話がとてもよく作り込まれている。
世界観と物語の構成力、キャラの魅力など、アニメのおもしろさが十二分に詰まった作品だと思う。