Lovin さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
見た感じ
■概要{netabare}
原作:えのきづ(「マンガごっちゃ」連載)
監督:太田雅彦
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクタデザイン:大隈孝晴
制作:AIC Classic
話数:1クール全12話
OP:「そんなこと裏のまた裏話でしょ?」
by 中島愛
ED1:「希望の花」
by 千菅春香
ED2:「ESP研のテーマ」
by ESP研究会
ED3:「つるぺた」
by 琴浦春香
{/netabare}
■感想
原作マンガは未読でTV放送を視聴。超能力を研究する話。
主人公は自らの持つ特殊能力により、ほぼ全ての人間関係を失った女子校生で、他人との関係に距離を置いていた。それは学校でも同じで、通い難くなる度に転校を繰り返していたが、とある学校に転校した際にある男子生徒に興味を持たれてしまう。当初は彼を近づけまいと拒み続ける主人公だが、裏表無く普通に接してくる彼に対して心を許し始め、次第に人間関係の輪も広がっていく。
第1話としては非常に暗い始まり方をしたと思っていたが、その流れが断ち切られたのは二人の出会いだった。それは実際の映像を見れば判ることだが、それまでの欝展開を引きずりつつも、映像の効果以上に内容自体もガラリと明るく変わっていく。
序盤は人間関係の構築、中盤は明るい日常回が続き、終盤は再びシリアスな展開、結末は一つ残った大きな問題を描いている。欝展開があったので安心して楽しめたわけではないが、物語に緩急があって、「今日はどうなるのだろう」という期待が持てて楽しめた。
其其のエピソードでは概ねポジティブな終わり方をする。単純に手放しで喜べるものばかりではないが、この物語の序盤からすると半歩前進といった捉え方のできるいい終わり方だと言える。やはり結末のエピソードで見せたあの人の笑顔は印象が強い。
あと、作中では一応ラブコメ展開もあるが、それに関しては余り期待しないほうが良い。青々としたたどたどしさはあるものの、それまで友達すら居なかった主人公が恋愛上手であるはずもなく、駆け引きめいた計算などは全く感じられない。
EDを歌っている千菅春香のことは良く知らなかったが、レビューのための再視聴で既視感があったために調べたところ、予想通り先日まで視聴していたソウルイーターノット!の主人公役だった。
ハーレムでもなく少し毛色が変わった印象のある本作品は、放映当時は凄く新鮮に感じた。欝展開は中々の激しさがあるが、終わり方を見れば安心できるので、もし続編があるのならば是非視聴したいと思う。今期めっきり減ったハーレムものに飽きた方なら是非お奨めしたい。
■蛇足{netabare}
コシコシコシ。
{/netabare}