退会済のユーザー さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
これをなんで1クールにしたのか分からない。1クールの冒険ってどう考えてもスケールを縮小せざるをえないのだから、無理があるだろ……。
この物語を1クールでやりたいのなら、ブラックガニメデ団と二人の姉の存在は不要だ。
お話自体は1クールでも展開できるものだった。にも関わらずあらゆるものが中途半端になってしまったのは、余計なモノが多すぎたから。
噂では当初2クール予定だったところをアニプレックスの都合で1クールに変更されたらしいのだけど、だったらその段階で切り捨てておくべきだった。(企画段階での変更だったならばだけど)
せっかく、家族と衣食住を共にする空間よりも想い人の居る空間を自分の居場所と感じていた神月が、最終的に家族という空間を自分の居場所と思うようになっても、掘り下げ不足で感動もなにもない。様々な土地へ赴き、人々と交流することで正義と悪が必ずしも正しく認識されず、また、何が正義で何が悪かも人それぞれで決めるしかないことを痛感した葉月が、これからも検事を目指すのかどうかも、曖昧なままだった。(自分の目指す職業である検事との対峙から何を考えるに至ったのかも不明)
そして、シルヴィアとゲシオの両者が歩み寄る過程も一切無し。
一つの危機と直面し、バラバラだったフェラーリ一家が家族の絆を取り戻す。結局、お話の軸は家族愛だった。なら、主人公を星月一人に絞り、父と母の描写を増やすべきだったよな……。
しかも、その家族愛に関しても中途半端。
母親は、自分の娘のことを【ガリレオの子孫】と見てる面が強かった。そこから、自分の娘として見るようになったのであれば、あの裁判の場面で彼女が言うべきことは、「自分の娘だから信じる」という、真っ当な母親としての主張だと思う。
なのに、あの場面でもやはり最後に出てきたのは「ガリレオの子孫だから」。この作品がなにを描きたかったのかが、ここで一気に不明瞭となってしまった……。
この作品は、色々混ぜすぎた。
家族愛(先祖への想い含む)を主軸にした、【ガリレオの遺産】を巡るシリアス調の冒険ミステリー。当然、上二人の姉は不要。
もしくは、エネルギー資源の不足を題材に、世界や人の在り方をシシーニョを主人公に据えて描く痛快な冒険モノ。(ガリレオの遺産を巡るという点では一緒)
この場合、ヒロインは葉月。星月はブラガ二団のメカニックとして登場させればいいんじゃないかな。
こっちなら、作中で軽く掘り下げられただけだったシシーニョとロベルトの対比をもっと深く描くことが出来ただろう。両者にヒロインがいるという点も重要な要素。
設定も描写も展開も、あらゆるものが中途半端で、「結局何がしたかったんだろう?」と首を傾げずにはいられないんだ。勿体ないなぁ……。
面白かった点は、万能スペックな星月や、記憶喪失を演じたシルヴィアの芸達者っぷり、あと病院に送りながらシルヴィアの容体を詳しく調べもせず記憶喪失と信じ込んじゃった社長の頭の悪さ。
それから、OP。タイトルがOPの途中で差し込まれるトコがとくに好き。あと星月をターゲットロックオンするロリコンなロベルトさん。アンナさんマジ涙目。
そして忘れちゃならないのが、カレー食ってる時にウ○コの話をしたこと。(ビーフシチューだけど)