にゃんた さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
どんくさい爽やか作品
神社に住む「お狐さま」と、それが「見える」主人公を中心に、
彼らを取り巻く日常をほのぼのと描く作品。
キャラデザインもキャラの動きも、どこか垢抜けないドン臭さがある。
さらに、ストーリーの展開もややご都合主義で捻りの無いストレートなもの。
そんなワケで、作品のそこかしこから昭和臭がする、
あまり飾り気の無い作品に仕上がっている。
もっとも、そんな飾り気の無い作品を見ていると、自分の心が洗われる感覚になる。
それは、本作品のメインである神社に良くマッチしているように思う。
電飾でデコレートされた建物が林立する都会から
ビルも何も無い田舎へ行って自然な空気を吸い込んだ感覚に近いのかもしれない。
都会にも良し悪しがあり、田舎にも良し悪しがある(刺激が少なく飽きる)ので、
どちらが良くてどちらが悪いというワケではない。
本作品も刺激的なイベントがあるわけでもないので、刺激を求める人には向かない。
綺麗に飾った作品の視聴に疲れた後にでも、ノンビリと視聴したらいかがだろうか。
個人的な嗜好を最後に・・・
{netabare}美少女設定の友人、美味しんぼの荒川、じゃなかった、なんだっけあの人、
まぁ荒川さんでいいけど、あの人がもう少し洗練されたデザインに描かれていたら良かったと思う。
もっとも、主人公を食ってしまっては「ドン臭い爽やかさ」のバランスが崩れると思うので、
荒川さんのままで良かったのかも・・・。{/netabare}