「ちはやふる(TVアニメ動画)」

総合得点
91.1
感想・評価
4135
棚に入れた
18829
ランキング
42
★★★★★ 4.1 (4135)
物語
4.4
作画
4.1
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.2

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全て努力はたった一秒の静寂の世界のために

【個人的殿堂入り作品】
2002年1月、1勝1敗で迎えたクイーン戦第3回戦。
クイーンの渡辺令恵さんは終盤で『しのぶれど』を送り札として選んだ。
札の配置を再確認し、次の上の句の音に集中。
その静寂の中で彼女は『しのぶれど』が出ると感じた。
そして詠み手の唇の摩擦音を聞き分けて飛び出し、勢いよく札を払う。
反応速度は0.01秒。
相手の度肝を抜く会心の『抜き』だった。
これで流れを掴んだ彼女は11期連続、通算14期目のクイーンの座に着いた。
彼女は言う。
『長年の経験から精神力と集中力が最高になると、詠まれる前に次の札が分かる時がある』

『かるたを大好きになって毎日毎日やってたら、
ときどきかるたの神様が音の一歩先を教えてくれることがあるんや』(綿谷永世名人)

『ちはやふる』はそんな競技かるたに青春をかける若者たちの物語。

【視聴メモ】
最初の小学生編の出来が素晴らしく、その時点で物語の世界に惹き込まれる。
その後は笑いあり、涙ありのストーリーが展開される。
ひとつひとつのエピソードはスポ根ものではありがちなものばかりかもしれない。
それでも競技かるたという馴染みの薄い舞台への興味が加わると面白くなり、熱くなる。
このスポーツには年齢や性別、体格差など関係ない。
記憶力と技術、そして全てを支えるメンタル。
それらを磨くために毎日努力する。
上手くなりたい。
強くなりたい。
そしていつの日か一秒間の静寂の中でかるたの神様の声が聞けたら・・・。
果たして登場人物たちが辿り着く高みはいったいどこにあるのか?
原作もまだ未完の作品ではあるものの、アニメでも最後まで見届けたい。
そんな思いに駆られる作品だと思う。

【各話評価:平均6.96点】
1→25
神神神☆神☆◎☆☆☆☆☆神神神☆☆☆☆☆☆◎☆◎◎

【神回】
第1話「さくやこのはな」
ここまで惹き込まれる初回というのも中々ない。今後に期待を持たせる素晴らしい出来!

第2話「からくれなゐに」
かるたを軸に3人の関係の変化が描かれる。演出も音楽も良い。

第3話「ふれるしらゆき」
小学生編終了。展開は速いが、それでいてしっかりと想いは伝わってくる。

第5話「よはのつきかな」
「神様じゃなくて友達でいたいよ」等々、セリフが本当に良い!

第13話「きみがため」
シリアスあり、笑いありで見所が多い。過去話を含めて新の回。

第14話「はなよりほかにしるひともなし」
クイーンとの初対戦。一瞬の静寂に観ている方も集中力が高まる。

第15話「つらぬきとめぬたまぞちりける」
準優勝が一番悔しい。負けた時に泣いてくれる仲間がいるのは素晴らしいことだ。

投稿 : 2014/03/20
閲覧 : 199

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