yuki24 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
初レビューです
人が仲良くなる人の順番は
1、隣人(学校でいう隣の席の人)
2、共通の趣味を持つ人
という統計があるそうです。1は話す機会の多さからくるものです。2は話が合うからですがそういう友人を作りたいとも思っています。
物語のはじめの桐乃の場合
1、親
2、A:あやせ、加奈子 B:
という状況です。兄京介とは不仲ですね(笑)
Aはあやせや加奈子のような友達、Bはおたくの友達です。
桐乃にとってはAもBも同じくらい大切なのですが実際の人間関係と大きなギャップがあります。
物語の進行
桐乃がこのギャップを埋めるため隣人効果で京介に”人生相談”をもちかけ、この”人生相談”を通じて黒猫、さおりというBの友人ができるとともに京介との心の距離が縮まっていく。
物語の終わりの桐乃の場合
1、親、京介
2、A:あやせ、加奈子 B:黒猫、さおり
桐乃と京介の関係
桐乃:スペックの鬼、ただピンチに弱い
京介:ミスター平均、だがやるときはやる男
とこの兄弟はことごとく対照的です。
人間的に優れた人というのは誰よりもエゴイストで誰よりも謙虚な人だと思います。桐乃は誰よりもエゴイストで、だからこそここまでのスペックをもっているし(見た目はどうにもなりませんが)、京介は誰よりも謙虚で、だからこそ誰かのためにプライドを捨てることができます。そういう意味でこの二人はお互いに補完し合っているといえます。
実際京介は”人生相談”に付き合う中で桐乃のピンチを何度も救います。その解決シーンはとても笑えて、爽快でこのアニメの一番の見どころだと思います。
桐乃と京介の心の距離が縮まっていく中でお互いの正反対の部分を受け入れていくところに二人の心の成長が表れています。
個人的にこの作品のように設定がシンプルで設定で話を進めていく作品が好きです。もちろんキャラ単体で見ても魅力がある、というのは絶対条件です。桐乃の声をあてた竹達さんに感謝です。あと映像も含めてironyがアニソンの中で一番好きです。