こなそ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
涙した人も多いのでは
いつも書いているストーリーは、あまりにも有名な作品なので割愛します。
~感想~
印象としては、ここまで面白く仕上げてきたのか。という驚きが大きかったです。
1期の時はお世辞にもストーリーに起伏があるともいえず、のんびり見る癒し系のアニメだと思っていましたが。。
2期も基本的にはそのスタンスで変わりないんです。
が、やっぱり高校生活の終わりという大きなイベントが待っているだけで印象が違いますね。
それまでゆるーく過ごしてきた彼女たちの日常。
何の変哲もないようなシーンを観てきましたが、「卒業」というラストに向かうにつれて、あの平凡で何もない日々を一緒に過ごしたことはかけがえのない時間なんだ。と感情移入することができます。
特に印象に残った回
{netabare}第20話。高校3年の文化祭が終わり、夕日の差し込む部室で「文化祭が終わっちゃった。いつまでも続くと思っていたこの日々は実は終わりに近づいていて、もう来年はないんだ」と3年生一同が泣きじゃくるシーンは貰い泣きした人もいるんじゃないでしょうか。{/netabare}
{netabare}
第24話。唯一の後輩の梓に何も残せていないのでは?と不安になる三年生一同。
卒業式の当日、それまで(第20話でも)涙を見せていなかった梓が「卒業しないで下さい」と初めて心情を吐露します。
そこで梓のために作った曲を披露。
「だけど会えたよ 素敵な天使に 卒業は終わりじゃない これからも仲間だから」
ひたむきに後輩を思う先輩らしくなった唯たちの姿に、これまた涙した人も多いのではないでしょうか。{/netabare}
「卒業」というキーワードを持ってきたら感動させることなんて簡単じゃないか。そう言いたくなる気持ちもわかりますが、その卒業にどれだけの「意味」や「喪失感」をこめられるかで感動の深さって大きく異なると思うんです。
どこか間の抜けた会話をする、ヤマもタニもない平坦なストーリーに見えますけど、これこそがリアルな高校生であり、自分の青春時代を重ね合わせてしまうことで自然と感情移入してしまうのかなぁと。
そう考えると、非常にうまい構成になっているなぁと思います。
2クールあるので、時間があるときで良いと思いますが2期は非常に良作なので見て頂きたいと思う作品の一つです。