STONE さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態：観終わった
B級感の魅力
原作は未プレイ。
B級感溢れるコメディバトルもので、シリアス要素もあるが、変に鬱展開になることもなく、
素直に馬鹿馬鹿しさを楽しめる。個人的にはこういうテイストの作品は結構好き。
おっぱいとパンツ押しの強い作品だが、不思議と下品さが無く、健康的な感じの作品だった。
おそらくキャラの作りが良かったからではないかと。
個人的には、エロはシチュエーションが伴ってのものと思っているので、単に解放的な女の子
達といった印象。
飛鳥を始めとする国立半蔵学院の善忍と、焔を始めとする秘立蛇女子学園の悪忍の戦いを
主軸にストーリーが展開されるが、蛇女のメンバーに関して扱い方、キャラデザイン、
キャスティングなど半蔵のメンバーと較べて遜色がなく、敵やライバルといった枠を越えている
感じ。焔のキャラデザインなどまんま彼女が主人公でもおかしくないし。
蛇女メンバーの過去を見ると根っからの悪人ではなく、過去に起きた出来事が原因で悪忍に
なったことが判る。
半蔵メンバーにもつらい過去を持った者がおり、彼女達はそれをばねに善忍となったが、
互いの忍者としての立ち位置が逆になったとしてもおかしくなく、そういう意味では半蔵
メンバーと蛇女メンバーは合わせ鏡のような存在のように思えた。
女子バトルものだが、テイストはかなり骨太で熱い感じで、一昔前の熱血少年漫画を
思わせる。
馬鹿馬鹿しい設定を劇中では大まじめでやることで、結果としてコメディとして成立させて
いるところや、「這緊虞」（ハイキング）、「締魔破空」（テーマパーク）といった
メチャクチャな当て字などは、「魁!!男塾」を思わせる。
シリーズ構成を手掛けた吉岡たかを氏だが、かねてから原作をうまくアニメの尺に収めるのが
うまいなあと思っていたが、本作品もそんな印象で1クールにうまくまとめているなと。
