いかろーす さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
名作かつ傑作かつ、問題作
死後の世界をテーマしたこの物語ですがここまで意見が別れる作品は他にないと思います。まず大事なことは、どういう価値観でこのアニメを観るべきなのか。私は死後の世界というのが興味深かったのでこのアニメを観ていました。これ明らかに話数が足りてないですね、最低でも16話か別に丸々2クールでも放送出来たであろう物語。
物語の内容は理不尽なことで生前に青春を歩むことが出来なかった登場人物たちが、死後の世界として用意された学校で青春をやり直すというストーリー。
物語前半は天使に対抗しながら学校で自分たちの青春をやり直していく音無たちだが、後半は{netabare}世界の真実に気付くこととなり天使を含めそれぞれの過去なども明らか{/netabare}になる。
それぞれのキャラの回想シーンについては特に同情する気もありません。どこかの作家が他人を憐れむことはただ幸せな自分を肯定することに過ぎない言っていましたので。音無の{netabare}医者になる理由やゆりっぺの過去についてはじんわりと何か感じる物もありました{/netabare}が。
ラストシーン、{netabare}音無の行動には引きましたね。日向とどっちが先に消えるだの口論して日向がいなくなった後、天使に向かってこれからずっと一緒にいよう、なんて。じゃあ日向との会話はなんだったのかってなりますよね。ここら辺ちょっと制作側に何がしたかったのか聞きたいです。もうちょっと納得行く展開にして欲しかった。卒業式も直井とかの消え方、あれはないんじゃないですかね。さっさと消えろみたいな音無の威圧感を感じました。椎名竹山ガルデモその他モブ全員が消えた時にはさすがに笑い{/netabare}ましたね。
音楽についてはあまり文句はないです。OPは構成含めて静かなのにあの力強さが大好きです。EDもあの静かなようで歌詞が世界観に合ってて良いと思います。Alchemy、My Songに関しては文句の付けようのない出来栄え。今度ゲームが出てガルデモの曲ももっと追加されるようなので楽しみですね。そのゲームでストーリーで省くことになった、各キャラの消え方についても補充して欲しいです。
最後に、これ生前を描いた漫画verもあるみたいですね。私はもう読んでいますがとてもオススメできます。天使と戦うことになった理由、SSS成立の過去、それぞれのメンバーが加入するまでなどのことがメインで音無がいなくて結構すっきりしてます。ぜひ読んで観て欲しいです。
個人的神回:3話「My Song」