Nagi* さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
作画にすべての情熱を注ぐ生き方に 敬礼。
『 青春は優しいだけじゃない
痛いだけでもない
ほろ苦い、青春群像劇 』
きっと十年後、このアニメを見た時間を 惜しまない
突然ですがっ!
【人間が外部から与えられる知覚の83%は“視覚”によるもの】
というのはご存じの方が多いと思います
コレをふまえた上で私はこの言葉に ひどく共感しました。
『 83%の視覚をフルに活性化させてくれる作品 』
あるサイトでお見かけした氷菓のレビューなのですが
もっと多くの方に伝えたくて…抜粋してしまいました(すみません…)
とにかく画が美しい…
京都アニメーション という会社の情熱を感じました
手抜きなどせず 隅々まで描き尽くされています
これが文句なし 作画評価★5.0 の理由です!
▼さてさて、肝心な物語について。
青春と銘打ってますが 想像するようなワイワイギャーギャー感は
ほとんどありません! ←ココが、氷菓の良いところだと見受ける
原作を読むと分かるのですが
小説が 頭で思い描くものが そのまま目で見えるような仕上がり。
あの膨大な文章から 雰囲気を壊すことなく抜粋した最高の結晶
“殺人のないミステリーの最高峰”
とも言える作品なのではないでしょうか
アニメで可愛い千反田えるを満喫したら
是非とも 原作に目を通していただきたい…
読み終わると 再びアニメが見たくなるはず
2回目だからといって飽きることもなく
原作との対比をしながら最初とは異なる楽しみ方が
できること間違いなし!!
もうひとつ。
物語の重要部でもあるミステリーについて
お気づきのかたも多いと思いますが 氷菓の登場人物には
ある設定があるそうなんです!
気になりますかっ?!(黙←
それは『シャーロック・ホームズ』になぞらえていること
折木 奉太郎 → ホームズ
千反田 える → 依頼人
福部 里志 → ワトソン
伊原 摩耶花 → レストレード警部
たしか2期のEDだったかな?
4人のシャーロック風な画が見られますよ(^^)
最後までクラシカルな雰囲気を貫いた氷菓と
灰色のままだった 折木奉太郎。
この言葉でアニメを終結させたのも個人的にすごく好き。
{netabare}ところで、お前の諦めた経済的戦略眼についてだが
俺が治めるというのはどうだろう(妄想){/netabare}
以上。
氷菓の魅力を伝えきれない自分のボキャブラリーのなさを痛感w