Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異世界とオタク文化・・・ミスマッチな組み合わせに思えますが、全然「有り」でした^^
この物語の主人公は、加納 慎一(かのう しんいち)。彼は心にとある傷を負った事をきっかけに、自宅に引きこもった生活を送っていました。
ある時、PCでインターネットを閲覧いていた際、「総合エンターテイメント商社アミュテック」という会社の「オタク求む!」というサイトを見つけるのです。そこには10分で200問答えなければならないwebクイズが出題されていたのですが、彼は満点でこのテストをクリアしてしまいます。
この結果がアミュテックに評価され・・・ふと気付いた時、そこはもう神聖エルダント帝国・・・所謂異世界でした^^;
こうして、オタク文化を広めるという慎一の一見奇妙だけれど何とも羨ましい仕事が始まるのです^^
私は慎一ほどの知識が無いので、オタク文化を広める事はできませんが、自分の趣味で生計が立てられるのはある意味羨ましいです。
昔は「自分が目指す職業」に向かって進んできましたが「趣味」とは異なります。
まぁ、仕事が趣味という方もいらっしゃいますが、私は決してそんな事はありませんので、素直に慎一が羨ましく思えました。
でも、仕事面だけで慎一が羨ましいと思った訳ではありません。
ミュセル・・・もう反則的なまでに可愛いじゃないですか・・・^^;
メイドとして献身的な態度、オタク文化に対して真剣に向き合って覚えようと努力する姿勢、そして一途な思い・・・控え目な彼女ですが、健気な彼女の持つ破壊力は抜群でした(//∇//)
慎一が日本に連れ帰りたいと想う気持ちも良く分かります^^;
また、ペトラルカも可愛かったです^^
彼女が立派だと思ったのは、神聖エルダント帝国で培われてきた風習があるのですが、オタク文化の風習を受け入れた事です^^
物語の展開上、その展開以外は有り得ないのかもしれません・・・
ですが、「変化を受け入れる事」って大変な事だと思います。
物事や規模が大きくなれば尚更です。
でも、違いを自ら受け入れた彼女・・・流石女王様だと思いました♪
異世界でオタク文化を広める事・・・一種の思想とも取れるオタク文化を誰もが受け入れられるか・・・必ずしもそんな事はありません。なので、慎一の仕事も決して順風満帆ではありませんでした・・・
でも、その苦難には慎一を取り巻く仲間全員で立ち向かっていきます・・・
特にミュセル・・・彼女の果たした功績は大きかったと思います。
誰にでも分け隔てなく接している慎一を傍で見続けていたから出来た事なのかもしれませんね^^
神聖エルダント帝国には、人間、エルフ、ドワーフ、リザードマン、ウェアウルフなど様々な人種が共存して暮らしている国です。
これまで育ってきた環境もまるで違います・・・でも彼らが一同に介してオタク談義を繰り広げる・・・
なので、同じ作品一つ見ても視点が違いますし、ましては好きな作品といったら180度くらい異なる反応が返ってくるのです・・・我々日本人の中でも嗜好は違うので当たり前なのかもしれませんが、その光景には新鮮さを感じてしまいました^^
1クール12話のこの作品でしたが、物語の内容も面白かったしキャラ設定も良かったと思います^^
でも、やはり神聖エルダント帝国でオタク文化がどのように広がっていくのか、物語の続きが気になってしまいます^^;
原作も続いているようですので、続編を是非視聴したいと思えた作品でした♪