退会済のユーザー さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
アニメ化を期待していた作品でしたが
やはり時期が悪かったですね。
フィクションとして、
東京のお台場に原子力発電所を建設し稼働。
しかし、数年後に発生した地震により原子炉が融解、メルトダウンを起こし、空前の原子力災害を引き起こし東京が人の住めない死都となってしまった。
この災害が現実に福島で起こってしまった原子力事故に酷似した状況だったので、アニメ化は不謹慎に当たるとしてこの企画は消えると思っていました。
(原作は2008年から連載され、アニメ化企画も原発事故前から立ち上がっていました。)
アニメの内容としてもかなり配慮された内容になっていました。
とくに、放射線の種類や特性、人体に与える影響という部分については全てカットされていました。
アニメの趣旨を放射能汚染された東京からの人命救助とコッペリオン同士の思惑、葛藤に視点を合わせていました。
たしかに東京からの人命救助作戦はアニメのストーリー上、根幹に関わる部分なんですが、
放射能の危険性を伝える部分については、
放射能を防ぐ防護服を着ていればとりあえず安全。
それでも一定以上放射線のレベルが超えたら、防護服を着ていても危険だという表現に留めてしまうと、
何がどう人体に影響するのかという放射能の恐ろしさを十分に伝えきれていなかったですね。
まあ時期を問わず、
原作を忠実にアニメ化してしまうと、
原発、放射能について不安や恐怖を抱かせてしまう内容の原作ではありましたが。