MKM さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
世代の代表作
大河内さんの脚本ということで、
人型機械兵器を用いつつ、主人公とその親友を中心に
複雑に展開されたアニメでした。
一番感動したのは、毎回の「早く来週のが見たい!」という
引きの上手さ、そして最後まで複雑に組み込まれた人間関係、
登場するキャラクターの心情の動き です。
親友がまるで裏主人公であるかのような設定。
そして近いように見えて実は遠いふたりの関係。
それを含めた主人公自身の、学校生活とゼロとしての
存在を両立する中での葛藤、それを取り巻く生徒会メンバーの
心情が、セリフや描写によって繊細に表現されています。
勿論機械兵器も大活躍。特に良かったのが、その兵器にも
できることが限られていること。簡単に言えば
空を飛ぶことができず、まだ無闇な光線も使用できない
という点です。だからこそワイヤーを使った立体的な動き
や、地形などを利用した対戦等向きの戦術などが楽しめます。
主なアニメ作品のように立つべきフラグが立っていながら、
それをある箇所では期待通り、ある箇所では予想とは違う形で回収していき、まさに目が離せない展開が作り出されています。 当時はまだアニメ作品が今ほどは多くなかった中で、
まさに世代を代表する作品だと思います。
最高です!