オーストリッチ さんの感想・評価

4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

3DCGアニメが苦手だった自分の考えが変わった今期屈指の名作

原作既読です。
この作品は設定や登場人物は同じでも原作と違い一部変更され4話以降の展開（4話以前も若干違う）はアニメオリジナルとなっています。原作と違う作品は自分にとってなかなか受け入れがたいものですがこの作品はとてもよかったと思います。

物語について
前述にもありますが原作と展開が違います。しかし内容はとてもよく、アニメを見て原作を読もうと思うほどでした。原作と違って主人公の千早 群像よりむしろメンタルモデルに焦点があてられていたように感じました。戦闘シーンも申し分のないもので、ところどころギャグが挟んであって非常に楽しく鑑賞することのできた内容でした。 {netabare}（注意）負けたらギャグ要因になります{/netabare}

声優について
とてもよかったと思います。特に渕上舞さん（イオナ）とゆかなさん（コンゴウ）の演技が素晴らしかったです。イオナの最初は感情をあまり理解できていなかったのが徐々に理解していく様子を渕上舞さんは上手く表現できていたと思います。ゆかなさんは12話のコンゴウの感情を非常によく表現していたと思います。あまりの素晴らしさに鳥肌が立ちました。

キャラについて
どのキャラクターも個性的で魅力的でした。原作に登場してないキャラも多く、性格や立ち位置が違う者もいますが特に気になりはしませんでした。自分が特に気に入ったキャラ以下の通りです。
・タカオ{netabare}
　主人公に負けた後、群像に恋（？）して押しかけ女房志願に・・・。10話でのタカオは必見。思わずぐっときました。{netabare}（当然のごとく11話で裏切られましたが・・・。俺の感動を返せ） {/netabare}
{/netabare}
・ハルナ {netabare}
　これまた主人公に敗北した後恋はしなかったがギャグキャラに。蒔絵という女の子と後述のキリシマとの絡みがとても面白い。
{/netabare}
・キリシマ {netabare}
　1番好きなキャラクターだった。敗北後一番変わった。何が変わったかといえば人（人型）ではなくなった(笑)。登場するだけで視聴者の笑いをとりシリアスなシーンを一瞬でギャグに変えていた。SEが・・・ね・・・。
{/netabare}
・コンゴウ{netabare}
　紅茶大好きコンゴウさん。敗北した霧の艦隊の中で唯一ギャグにならなかった人物。前述のとおり12話が最高だった。その前の10話11話でもよかったがやはり戦闘シーンやキャラの魅力を最大限出したのは12話だと思う。
{/netabare}

作画について
3DCGだということを忘れるぐらい素晴らしいものだった。キャラの表情や戦艦の動き、背景も細かく表現されていて3DCGに対する印象が180度変わった。

最初はあまり期待していなかった作品だが今では視聴してよかったと心から思える作品でした。序盤で見るのをやめた人、まだ見てない人は最後まで見ることをお勧めします。今期だけでなく今年放送された中でも屈指の名作だったと思います。

※追記
　ニコニコで2014/02/07に一挙放送がありその時のアンケート結果が以下の通り
　１．とてもよかった　　　95.2％
　２．まぁまぁよかった　　3.7％
　３．ふつうだった　　　　0.6％
　４．あまりよくなかった　0.1％
　５．よくなかった　　　　0.4％
調べてみると放送当時は第1話では１が64.3％だったのが第10話では95.9％にまで上がっていたとのこと。改めてこの作品の凄さを思い知らされました。