らびまぎ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ほとんど文句のつけられない良作!
剣道を題材にした数少ないアニメ作品の一つとして、
以前から気にはなっていたのですが、
最近ようやく最後まで観終えました。
感想としては、たった一か所の欠点を除けば、
楽しくハラハラと観られる良い作品だったと思います。
キャラクターは、特に女子キャラたちが
それぞれ個性的で可愛かったと思います。
私は特に、クールなのにヒーロー大好きな
愛され主人公「タマちゃん」、
純真な癒し系おバカ部長「キリノ」、そして、
ドジで騙されやすいおバカメガネっ娘「さとりん」が
気に入っています。
中でも「さとりん」は、ビジュアルはさほど好みではないの
ですが、登場当初からそのドジっぷりを存分に発揮したり、
「キリノ」の浅い策略にはまって剣道部に入ったり、
剣道の実力はあるのに、いつの間にか、
剣道初心者で同学年の「ミヤミヤ」の舎弟らしきポジション
に落ち着いたりと、何かと不憫で笑える可愛らしい
キャラクターで、ついつい応援したくなってしまいました。
ストーリーも、部員集めに始まり、練習から試合、さらには
剣道部存続の危機まで、めぼしいところはしっかり押さえ
られており、通して面白く観られたと思います。
その他、作画と音楽も、やや子供向けっぽいものの
決して悪くはありませんでした。
以上のように、全体的になかなかハイクオリティな作品
でしたが、たった一か所、致命的な欠点があり、
私の「お気に入り」の作品となるには至りませんでした。
その欠点とは、ズバリ、「ダンくん」です。
彼は、クセのあるゆっくりとした話し方と、
(顔以外)高スペックであるがゆえ(?)の偉そうな態度が
特徴で、モブキャラとしてなら良かったかもしれませんが、
物語中盤以降、主要キャラとして話に絡むようになり、
どんどん癇に障る存在になっていきました。
「ダンくん」…いろいろな意味で罪な男です。
彼の存在が苦にならない人ならば、きっと文句なく楽しめる
素晴らしい作品だと思います。