柚稀 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
未婚男のほのぼの子育て
30歳独身男の大吉は祖父の葬式で少女りんと出会う。
りんは祖父の隠し子であり、りんの母は行方不明。
親戚全員がりんをやっかい者とし、誰が引き取るかでもめたあげくに施設へ入れようとする…
耐えられなくなった大吉はりんを自分で育てると決める…
完走いたしました!!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
1話目のりんと父(大吉の祖父)の別れにジーンとしてしまった柚稀です。
“もう起きないの?”
という問いかけと、大好きだったりんどうの花を手向ける姿がさらに涙腺を刺激ッ(>_<)
りんにとって頼れる人は大吉しかいないわけで、眠るときに大吉の布団にいつの間にか入ってきてたり、肩車された時の嬉しそうな顔とか、なんともほほえましい場面がたくさんでした(^^♪
あれほど厄介がってた大吉の両親も、りんに触れ合ううちに孫ができたみたいにとてもほんわかな感じになり…^^
一番の気がかりだった、母については、りんの中で正子≠母のまま話が終わってしまいました…。
今後りんが成長するにつれて、母の存在を知りたいと思う時が来たとき、りんと正子の関係はどうなるのでしょうか…
りんを引き取ったことにより、大吉の生活は一変し、
キャリアを捨て、残業のない部署へ異動したり、
今まで自分の為だけに使っていた時間をりんの為に使うようになりました。
りんのことを第一に考えてです。愛情をめいっぱい注ぐ。
その愛情をうけるにつれてどんどん変わってゆくりん。
とても素敵です、大吉さん!!りんの本物の父のよう。
りんの母はというと…
正子は漫画家として軌道に乗ってきた仕事を理由にりんを連れていかなかった。
そして自分の子だという意識が欠落しているのかなんなのか、大吉が育てていることに対してもなんの感情もない、なんとも掴みどころのない人物(;一_一)
そんな母を知る由もないりんは、とてもとても真っ直ぐな子で、小学校入学にあわせて、名字を大吉のカワチへ変えようか、お父さんになろうかと大吉から提案した際には
“カガのままでいい、大吉は大吉のままでいい”
と、真っ直ぐな瞳でいうのです。
自分には子供がいませんが、何だかジーンときてしまい、
ほろりと一粒涙がこぼれました…
“今度大吉が泣いてたら抱っこしてあげるね”
これまたりんがいい子すぎてほろりほろりです…
りんが風邪をひいた話は、自分の忘れていた記憶を甦らせました。
母親に看病されたこととか、うちはみかんの缶詰じゃなくて、ももの缶詰だったな、とかw
やさしい記憶。
見たことのない衰弱するりんの姿に慌て、動揺する大吉にコウキママが手を差し伸べ、
“大吉さんが大丈夫と言えば、大丈夫なんです”と
言ってくれる。
そうだね、大丈夫って大吉が言ったら、りんは心強いよ^^
最終話、パパ友とコウキママの
自分の時間がないということについて…
“仕事している時間は自分の時間だし、子供といる時も自分の時間だよ”
という言葉が胸に響きました。
自分も母になったらそんな風に言えるのか、思えるのか、今は全く見当もつかないけれど…
めいっぱい愛情を注ぐことのできる存在でありたいと思いました。