OZ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日常系アニメの日常
放送が始まる前は
全く期待していなかった分
予想以上に楽しめた
ほのぼの日常系作品。
■日常系アニメの日常■
序盤はタイトル通りのんびりな展開。
風光明媚な背景に
目を奪われるものの
スローテンポで退屈かな?
なんて思っていたのに
段々と退屈さが心地良さに変わり
終わる頃にはすっかり馴染んだね。
大きな出来事や事件は無く
登場人物も少ないので
淡々と進むけれど
心温まるエピソードが多く
田舎ならではの
【人と人との繋がり】が
身近に感じられる。
田舎暮らしも悪くないと思えるね。
■空と地面は遠く 人と人は近く♪■
初めてOPを聴いた時は
YUKIに似てるなぁってイメージ。
OPも良かったが
耳に残るのはED「のんのん日和」。
「空と地面は遠く 人と人は近く」
回を重ねる毎に
このフレーズがピッタリ合い
意味を成してくる良曲だ。
音楽面でも癒されたね。
■駄菓子屋とれんげ■
登場人物全員に
愛着が湧くけれど
特にお気に入りなのは
加賀山 楓こと駄菓子屋だね。
印象に残ったのは
第10話「「初日の出を見た」
赤ちゃんの頃から見てきた
駄菓子屋にとって
成長過程のれんげに
向ける愛情が良く分かり
また れんげがどうして駄菓子屋を
好きなのかは充分に伝わってくる。
れんげと一緒に寝る所や
リボンを結ってあげている
駄菓子屋にお菓子を
「あーん」て食べさせる場面は
作中で最もお気に入り。
れんげのツインテールは
駄菓子屋の考案だったんだね。
■あとがき■
第1話終了後に
続きを観る事も迷っていたけれど
良い意味で期待を裏切ってくれた。
観終わった後に
観て良かった!って
思えた作品だ。
ラストシーンから
EDへの入り方が涙を誘い
夏海 れんげ 蛍 小鞠4人が
観てる側に手を振る場面は
目頭がじわぁっと熱くなってさ
鳥の鳴き声と共に
旭丘分校校舎から青空に切り替わり
ホワイトアウトしていく
流れや間が絶妙で
最後の最後にやられたね。
卒業式が終わった後の
もう会えないかもしれないが
寂しい様で不思議と寂しくない
そんな感覚かな。
もっと続きを観たい所だが
四季を通して全12話と
綺麗に完結したので
名残惜しい位が
丁度良いのかもしれない。
2013秋期の人に優しくなれる良作アニメ。
満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7)